rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコード

本日もご来店ありがとうございました。7月に入った途端に夏本番ですね。いろいろな面で雨続きだった6月から心機一転、日光消毒で心のカビを落としていきたいものです。
暑い中いらしてくださったお客さまによいことがありますように。

今週の新入荷レコードを失礼致します。

左上:これぞキース・ジャレットの最高傑作! みたいな持ち上げられ方をしているのを複数回目にしたので買ってみました。たしかに、アメリカンカルテット期の中ではいちばんいいかも。アルバムの中で突然迷走する曲もないし。ただ、うーん、最高傑作はECM録音でいいんじゃないかという気がします。
中上:久しぶりにこういうの買うとよすぎてビックリしますね。A面1曲目「Soft Winds」が題名に反していきなりハード。
右上:君はスミ・トノオカを知っているか。2004年に上原ひろみが出演したことで話題になったマリアン・マクパートランドのラジオ番組「ピアノ・ジャズ」。しかし彼女に遡ること12年、1992年の時点でかの番組にゲスト出演を果たした女性ピアニストがいた。彼女の名前はスミ・トノオカ。一体どんな人物なのか。どこの出身で、いつアメリカに渡ったのか。名前はどんな漢字を書くのだろうか。好奇心に胸を膨らませながらネットラジオの再生ボタンを押した私の耳に届いたのは、いくらなんでも流暢すぎる英語を話す女性の声だった…。えーと、つまりは日系人の方なのですが、これは彼女が'84年に録音した初リーダー作。ドラムを担当するのは「ジャズのアルバムで最も多く目にする日本人の名前」ことアキラ・タナ。彼もバリバリの日系人であります。アキラ・タナさんについてはこちらの記事が必読(下の方から読んでください)。戦時下の日本人収容施設で手記を綴る仏僧の父親だとか、ハウスキーパーで一家の生活を支えつつ、還暦を過ぎてから米国の短歌発展史の一大研究をなしとげる母親だとか、とにかくもう読んでいてお腹いっぱい。映画化されたら全米が涙する。私のブログとかどうでもいいからぜひこっちを読んでください。
左下:ハンク・クロフォードの'60年代作品というと、つまりはアレです。大型コンボをバックにちょいムードなサックスを吹き鳴らす金太郎飴的なやつです。期待しないで手を出した割にはよかった。もちろんジャズ史に残る名作なんかではありません。
中下:ラテンパーカッションの人がリーダーの割にはチャカポコ具合薄めでかなりジャズしてる1枚。A面1曲目「コーヒー・ルンバ」がワルくてシブくてよい感じです。
右下:妻案件。高瀬アキさんというと、どうしてもご親族の方がお書きになったジャズ喫茶本が(以下略)。そんなこんなで敬遠していたのですが、このアルバムはクオリティが高い。ビックリしました。

営業報告を書かなければブログを書く時間を短縮化できるかと思ったら全然ダメだった…。
日曜日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。