rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコード

本日はしょぼくれた雨の中しょぼくれた当店へのご来店まことにありがとうございました。営業時間中にもかかわらず冷蔵庫の大掃除ができてとても充実した1日でした。
おいでくださったみなさまにすばらしい日曜日が訪れますように。

今週の新入荷レコード失礼します!

左上:カーラ・ブレイ'78年録音。以前所有していた国内盤はすでに手放したのに、米国盤を思わぬ安価で見かけたのでつい買い戻し。ドイツ盤(ECMプレス)を見かけたらさらに乗り換えそうな自分が怖い。A面2曲目がもろリベレーション・ミュージック・オーケストラなのと、B面3曲目に針飛びによる永久ループを模した演奏(人力による針飛びの再現)が入っていて聴いてて焦るところが特徴です。
中上:当店初オイゲン・キケロは2枚組のライブ盤。いかにもなオイゲン節は1枚目に集中、続く2枚目はジャズ・スタンダード中心の選曲。この2枚目が案外聴かせます。端正にグルーブする「トリステーザ」(D面2曲目)が白眉か。
右上:元はベニー・グリーンのTIME盤なんだけど、なぜかリーダー名がソニー・クラークに替わっているナゾのリイシュー盤。道理で…最初見かけたときに「トロンボーンの絵はおかしいでしょ」と思ったんだよなあ。とりあえず安かったのでわけも分からず購入して今うなだれている次第。ちなみに本アルバムで「It's Time」と記載されている曲の正体は「Cool Struttin'」、「Cool Struttin'」と記載されている曲の正体は「Blue Minor」、「Sonny's Crip」と記載されている曲の正体は「Sonny's Crib」です(いずれもブルーノート盤を正とした場合)。ややこしい。
左下:ウディ・ショウのアルバムは揃いもそろってジャケがひどいですが(唯一の例外は『United』でしょうか)、このジャケもまた見事にダメですね…。内容は決して悪くないのですが。ウディ・ショウは名盤が名盤すぎるのでそれらと比較するとちょっと弱いか。デカくフィーチャーされてるアンソニー・ブラクストンがあんまり登場しない代わりに、他人名義のアルバムではあまりお目にかかれないムハル・リチャード・エイブラムスせんせいが全編にわたってピアノを弾いております。
中左下:ブリティッシュジャズの一大傍流をなすアフロ系(南ア系)グループ、その中心にほど近い場所にいるサックス奏者ドゥドゥ・プクワナが仲間たちと組んで作ったふたつ目のバンド《スピアー》のアルバム。所有盤は後年ヴァージン・レコードが手がけたリイシューなので見た目スッキリしていますが、オリジナルだとこんな感じ。モンゲジ・フェザとかルイス・モホロとかハリー・ミラーとか、お好きな方にはたまらないであろうメンバー名が並びます。音は見事にアフリカしてます。

中右下:ジャンゴ系ギター兄弟ブールーとエリオスはジプシー音楽の名門フェレ家の出身…とここまで読んで想像されるまさにそのままの音楽が聴かれます。ところで写真左側のブールーさん、ちょっとシャツはだけすぎじゃないでしょうか。
右下:ジャンルちがい、されどユニオンジャズ売場で最もよく目にするサルサ系レコードではないでしょうか。ニール・ヘフティの「Batman」やホレス・シルバーの「Song For My Father」、はてはラスカルズの「Good Lovin'」までとにかく下世話にカバーしてます。

以上です!

明日は参議院選挙です。みなさま投票所に足を運んでみましょう。そして妙な手触りの紙に人の名前とか書いてみましょう。
せっかく投票したのだからテレビで選挙速報観たくなりますよね。きっとみなさんそうなります。そうなると世の飲食店なんかはすごーくヒマになります。なのでえーと、もしよろしければその時間あたりにお店に行ってあげるととても喜ばれます。あなたのご近所のロンパーなんとかとか特に喜ぶと思います。よろしくお願いします。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。