rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコード

本日も貴重なご来店まことにありがとうございました。今週はなかなかにキビシイですね。昨日までの平日は勝ち星なしの4連敗。このぶんだと週末フィーバーで土壇場の大逆転、という展開も期待できそうにないので、土日の売上目標を普段よりググッと下方修正して、このラインだけはなんとか堅持したいと思っていたのですが、うん。まあ、アレでした。明日がある。
本日おいでくださったお客さまにすばらしいことがありますように。

今週の新入荷レコードを失礼致します。

左上:今さらこういうレコードが新入荷になるお店です。
右上:モントルーのライブ盤。フルート1本で吹き倒す「Watermelon Man」がひたすら過剰。フルート単体でこれだけえげつない演奏ができるとは。ローランド・カークを下品にした感じ、と説明したくなりますが、しかしローランド・カークより下品な演奏なんてこの世にあるのだろうか。「カークの下品は神聖な下品なんだよ!」という声が聞こえてきそうですね(分かる)。こちらは神聖じゃない方の下品です。

左下:10年ほど前に一瞬沸騰したイタリアジャズ復刻バブルの夢の跡。ジャケの真ん中の人の目つきが怖い、というその1点だけで強烈なインパクトを誇るアルバム。オリジナル盤を紹介しているユニオン新宿ジャズ館のブログによると「リイシュー盤も出ましたが、音質が劣悪で、オリジナルの充実感には遠く及びません!」とのこと。たしかに決して褒められた音質ではないのですが、しかしこれで音質よかったらじゅうよんまんえん出すに値するのか、という疑問は拭えないのでした。
中下:デンマークに渡ったアーニー・ウィルキンスが現地の精鋭(現地在住のアメリカ人含む)を集めて作った「オールモスト・ビッグバンド」なる13人編成のグループ。本作はそのバンドのモントルーでのライブ盤。録音レベルの振り幅がいやに大きくて、ピーク時の音量に合わせてボリュームを絞ると小音量部分がえらく貧相に聴こえて、かといって小音量部分をそれなりに聴こえるようにすると金管咆哮時に爆死、という使い勝手の難しいアルバム。当面は開き直って大音量でかけます(ピーク時に慌ててボリューム絞ります)。
右下:ネム・ジャズ・インの実況録音盤。ネム・ジャズ・インというと「豪雨の中チック・コリアが奏でるソロピアノが…」とお父さま方がとくとくと語り出すことで有名ですが、これはその翌年のもの。B面の山下洋輔トリオがいいトンガリ具合です。関係ないですが今回初めて「夢眠ねむ」という人の名前を「ゆめみねむ」と読むことを知りました(どういう人かはいまだに知りません)。

ところで昨日・今日と風邪をひいてしまってマスク着用でお勤めしております。バカと経営者は風邪ひかないはずなんですが、バカで経営者だと風邪をひいてしまうのかも。こういうのなんでしたっけ、XORでしたっけ?(ちがう)。
最後に、先ほどから脳裏にこびりついて離れない曲をご紹介して終わります。

明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。