rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコード

昨日もご来店ありがとうございました。「朝1時間の雨は終日降り続けた雨と同じだけの経済的不利益をもたらす」というテーゼ(提唱者はワタクシ)を立証する1日となりました。閉店後の伝票の束に目をやるとあまりの薄さにどこの平日かと見紛うほど。自分たち、この束に支えられて生きているのだなあ。おいでくださったお客さま、いつも本当にありがとうございます。
みなさまに最高によいことがありますように。

今週の新入荷レコードをご紹介します。ありがたいことに戴きもの多めです。

上左:ひょんなことからお客さまよりご恵贈頂いたレコード。伝説のバッパー'70年代リバイバル期の音源。全曲スタンダードのスルメ系アルバム。アリガトウゴザイマス。
上中:妻案件。後にキング・クリムゾンに加入する異能のピアニストの初リーダー作。プログレやフリーに寄った構成でいわゆるジャズみたいなジャズに比べると各人のソロ比率低めですが、しかしまあカッコイイ内容。傑作の誉れ高いセカンドアルバムもいつか手に入れたいところです。
上右:渋谷は宇田川町にある大人気ワインバーの店主からご恵贈頂いたレコード。一聴した印象は「あの店っぽくないなあ。ていうかウチっぽいなあ」でした。アリガトウゴザイマス。店主の著書3作(123)、ならびに店主選曲のコンピレーションCDは全国書店・レコード店にて大絶賛発売中です!
下左:“クジラとセッションする男”ポール・ウィンターが、そろそろクジラとセッションしてもおかしくないころの作品。チェロやオーボエの入った編成でニューエイジ一歩手前の危うい音楽を繰り広げます。プロデューサーはかのジョージ・マーティン。このグループのメンバーが後に無国籍音楽バンドの真髄オレゴンを結成することになります。
下中左:最高にシックなデザインのジャケット正面に最低にダサい集合写真を載せることで有名なドイツMOOD RECORDSからの1枚。誰がリーダーのどんなアルバムだろうとこの《最高と最低》の組み合わせを一貫して崩さない姿勢により、“ジャケットから中の音楽を想像することが一切できない”という極めて高いハードルを買い手に課しているレーベルでもあります。つまり、自分ではまず買おうと思わないレコード会社。ご常連Kさまから頂戴したこのアルバムは予想外に上質で、ある種ジャズみたいなジャズなので驚きました。いいなコレ。アリガトウゴザイマス。MOOD RECORDS、そろそろ取り組んでみるべきか…。
下中右:カウント・ベイシー楽団の専属歌手でならした男が、カウント・ベイシー楽団の元メンバーが立ち上げたバンドに迎えられて歌い倒したアルバム。A面1曲目はヒップホップの元ネタとしてつとに有名とのこと。
下右:鈴木章治率いるリズムエース、1958年ヤマハホールでのリサイタル実況盤。なんというかもう、たまらんです。

以上、書いてる自分でもわけ分からなくなったところで失礼します。

今日、本当にこれから暖かくなるんでしょうか。天気予報に望みを託して、みなさまのご来店をお待ちしております!