rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

梅雨、いきなり本気

お寒うございます。梅雨空みなぎる本日、貴重すぎるご来店まことにありがとうございました。定休日明け早々の容赦ない戦績にオープン前の二日酔いも一瞬で吹き飛びました。おいでくださった数少ないお客さまにとびっきりのすばらしいことがありますように。

こんな日は読書がはかどるのかと思いきや、なぜかスマホで見始めた市川紗椰のブログにどっぱまって数時間が泡と消えました。無人島の店内で店員が読みふけっているのがガルシア=マルケスの『誘拐の知らせ』だったらまだ多少は許される感じがありますけど、スマホ片手で芸能人ブログだと救いがないですよね。バイトだったら即クビです。バイトじゃなくてよかった。

それで、えーと、今週の新入荷レコードから早々に1枚ご紹介です。

ノーマン・コナーズの『Dance Of Magic』、当店にしては珍しくオリジナル盤での入手。正直、再発でも全然構わなかったのですが、たまたま半額セールのエサ箱の中で見つけてしまって、さすがに半額だと再発とあまり変わらないお値段だったので(いや、ちょっとは変わるけど)そのままうっかり買ってしまいました。
でも、半額になるまで売れ残ったということは、そもそもの値付けが強気すぎたということにほかならないわけで、なぜ担当者はそんな思いきった値段にしたのかというと、おそらくシュリンク付きだったから。個人的にはシュリンクのことが嫌いで、今回の写真もシュリンクのせいで妙な光の加減になってしまっているので、ここでエイヤッと破り捨ててしまいたいところなのだけど、さすがにちょっと悩む。腐ってもオリジナル盤のシュリンクだからなあ。1972年リリースだから、かれこれ45年近くの間ジャケットにへばり付いているわけです。ちょっとした歴史の重みがある。あ、今さらですが「シュリンク」というのはレコードを包装している透明のフィルムのこと。マンガの単行本を覆って立ち読みを阻んでいるアレと同じものです。マンガだとベリベリっとはがさないと中身を読むことができませんが、レコードだと取出口のところだけスーッとカッターで切れ目を作ってしまえばレコードの出し入れができるのでそのままにしている人が多いのです。しかもシュリンク付きだと買取価格がちょっと高くなったりして(そのぶん販売価格もちょっと高くなる)、いちいちはがすのにも勇気が必要になるのです。シュリンクをつけたままにしているせいでジャケットが変形したり、妙な底抜けが起きる場合もあるのだけどなあ。シュリンク、悩ましいなあ。
…ちなみに内容は怒涛の大スピリチュアル大会、そういうのがお好きな方(つまり私)にはたまらない胡散くささに満ちあふれております。

と、今日はこれで失礼します。
今日のバスが明日着いてくれることを期待してやみません。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。