rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

書き込み讃歌

お寒うございます。1月も半ばをすぎてやっとご登場の冬本番。そう、「手がかじかむ」ってこんな感じだったよね…。雪の翌日、ツルツルすべるアスファルトの上おいでくださった貴重なお客さまに心からの感謝を捧げます。ありがとうございます。
本日ご来店くださったみなさまによいことがありますように。

細かい話をいくつか。

  • 品切れだったお店のアブサン復活してます。
  • どうやらハイネケンが来月あたりから値上げするらしい。酒屋さんから仕入値アップの通達が来てちょっと涙目。月末に派手に買いだめしたいと思います。
  • とんかつDJアゲ太郎』、油断している間に4巻はおろか5巻まで出ていた…。お店の本棚は3巻でストップしたまま。急いで買ってきます!

それから、えーと、お店のレコードの話を少し。
少し前に入荷した1枚、レッド・ガーランドの『When There Are Grey Skies』。

相場に比べてずいぶんとお安めの価格に惹かれて買い求めたのですが、手許にあるこのレコード、改めて眺めてみるとすごい。書き込みがすごい。

裏ジャケだけでも「S」「125g」「Trio」「G」「1962」と華麗な書き込みが並びます。中でも「125g」というのがちょっと怖い。これ、レコード盤の重量ですよね。何かこう、オーディオの呪いみたいなものを感じます。

裏ジャケだけでここまで書くのだから、ライナーもさぞやすごいだろう、と恐るおそる覗いてみると、色つきペンで下線だの囲みだのが入っている程度でちょっと肩すかし。…と思ったら甘かった、裏面(白紙)全体に赤鉛筆でアツい文章が書き込まれていました。お題は「94年を迎えて」。

 
今年はJazzをじっくりと味わいたい。ソフトやハードに目移りせず聴き込みたい。
Jazz10年目に向い鑑賞してゆきたい
1 ダイナミクス(躍動)
◎2GとVACの入手 94.09
2 ダイナミックレンジ(低域から広域のレンジ)
3 奥行(ディプス)
ハードが鳴り出したので、Jazzにぼっとうできる。
ContemporaryPacificが目玉である。
どうもWest Coastの透明なSoundが好みのようだ。
装置もその様にチューニングしていったからだ。

[…]
 

以下使用オーディオ機器が羅列されている書き込みを眺めていると、やはりこう、このレコードの以前の所有者氏の業の深さのようなものが感じられてなりません。味わい深い、いい文章だと思います。
(思わず書き込み全体を写真に撮ってここに載せてしまいたい欲求に駆られるのですが、それはいくらなんでも趣味が悪すぎる、と断念)
94年から20年以上がすぎた今、このレコードの以前の所有者氏はJazz30年目をどのようなかたちで迎えているのでしょうか。ご多幸をお祈りするものです。

…と、つらつら書いていたらご近所で火事発生の急報あり。スギ薬局の向こう、立入禁止でよく見えなかったけどスタジオライフさんのあたりでしょうか。とんでもない数の消防車がやってきています。みなさまもどうか火の元にはご注意くださいね。

明日も寒さ継続の予報。みなさま暖かくしておすごしください。
ご都合がよろしければぜひ当店まで。お店暖めてお待ちしております。