rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

買い直し2題

雨上がりの空、冬本番の寒さの中ご来店まことにありがとうございました。
昨日まで平日9連敗、今日も成果のほどが危ぶまれましたが、おかげさまでなんとか、やっと一矢報いることができました。今回は長かった…。明日からはまたお寒い営業に逆戻りかもしれませんが、とりあえずは久しぶりのライン達成を祝いたいと思います。
本日ご来店くださったお客さまにとてもよいことがありますように。

お金もないけど、お店に新着で出すレコードもないので、歯を食いしばって新しいレコードを買いに行くのです。そして、そんなときに限ってすでに持っているレコードを買い直してしまうのです。今日はそんな中から2枚をご紹介します。

ジョニー・グリフィンが1967年、コペンハーゲンのカフェ・モンマルトルで行ったライブの実況録音盤。右が既所有のトリオ盤で、左が買い直しのノーマ盤(つまりどちらも国内盤)。ジャケットちがいますが中身はいっしょです。左のジャケット(オリジナルと同じ)で所有したいがためだけの買い直し。かつて左のジャケット写真を寺島靖国センセイの本で目にして、そのとき「このアルバムはこのジャケットでなきゃ!」という強迫観念が刷り込まれてしまったものと思われます。
買い直したノーマ盤のライナーノーツも寺島センセイ。彼自身、店では左のオリジナル盤、自宅では右のトリオ盤(店とは別に買うところがエライ)を愛聴していたのだけど、どうしても左のジャケットがほしくなって店からくすねて自宅に持ってきてしまった、と告白している。こういうの読むと「アタマがオカシイのは自分だけじゃない」と思ってホッとしますね。

ゲイリー・ピーコックが日本に滞在していた1970年に録音した国内企画盤。これは右も左もまったくいっしょ。かつて某廃盤店で結構な金額を出して購入したものが、今になってユニオンで数分の1の価格で見つかってしまう悲しさよ。自分の中で折り合いをつけるために購入。
ところでこのレコードを買うにあたって「こんなに安いのは再発盤だからではないか?」という疑念に駆られて、スマホでレコードの規格番号を検索するなんていう器の小さいことをしていたのですが(再発じゃなかった)、そのときに発見したのがこのブログ記事ゲイリー・ピーコックって西落合に住んでいたのか。おお、このあたりはママチャリで池袋まで遠征するときによく通るあたりだ。NゲージのKATOのビルがあって、道路を隔てた反対側の工場が何かものすごい匂いを放ってるところの近くじゃないか。当時のゲイリーもあのケモノ臭を嗅いだのだろうか。

…なんだか書いている自分ですらついてこれなくなってきました。このへんで失礼した方がよさそうです。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。