rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

寝すごした話と「5X5 ZINE」、サントクのクラシック

本日もご来店ありがとうございました。久しぶりに昼間が賑わってくれました。
最近の平日お昼どきは見事に閑散としていて、もはや昼間の当店は世界から忘れ去られた存在なのか、と悲嘆に暮れていた昨今、このご来客には感謝の念もひとしおであります。特にハードコアな静寂ぶりだった昨日に比べると、ランチタイムのご来客数が、えーと、5倍ほどになっていて、この調子で終日いつもの5倍のお客さまに恵まれていれば、私ども自宅マンションの頭金に向けた積立なんていうブルジョワな考えも起こせるのかもしれませんが、…終わってみれば前日比1.3倍ほど。それでもこの売上であれば明日も生きていかれます。
本日おいでくださったお客さま、本当にありがとうございました。
みなさまによいことがありますように。

久しぶりに昼間にお仕事させて頂いて、ちょっと疲れて迎えた休憩時間。先に所用を済ませて、残った時間で少しばかり昼寝しようかな、と思ったのです。枕元に置いている目覚まし代わりのキッチンタイマーをセットして横になりました。
…耳元で携帯がブーンと震えていて目が覚めました。あたりは真っ暗。電話は妻からでした。あれ? なんで妻から? 寝ぼけていた私は時間の感覚が混濁していて、てっきり今日の仕事はすでに終わっていて、自宅に帰って寝ていたら同じく寝ているはずの妻から電話がかかってきている。そういえばここには妻がいない。すわ家出か! みたいな気持ちになっていました。
不穏な気持ちで電話を取ると「生きてるの? 休憩時間とっくに終わってるんだけど」というお告げ。とっさに我に返って時間を確認すれば、約1時間の遅刻。そういえば鳴り続けるキッチンタイマーを止めたような記憶も漠然とあります。
慌てて店に戻れば、夜の営業もほとんど峠を越えたような状態。おいでくださったお客さまにはおめもじかなわず失礼致しました。もしご注文をお待たせするような不手際がございましたら心からお詫び申し上げます。すべて私の寝坊の致すところです。

私が惰眠を貪っていた間にイラストレーターの小川哲さんがご来店くださっていました。そして置き土産にくださったのが、おなじみ「5X5 ZINE」の最新11号。今回は「朝の音楽」をテーマに、多彩な執筆陣が選曲・解説に腕をふるっていらっしゃいます。執筆者の中には高円寺の名店Amleteronのアマヤフミヨさんの名前も。もちろん小川さんの手によるガシガシしたイラストも相変わらず飛ばしてます。当店なぜかバックナンバー全揃え。本棚に置いてありますので、ご来店の折にはお手に取ってご覧くださいませ。

[:H500]
最近入荷したECD『いるべき場所』を添えて。ちなみにすごく面白いです。

えーと、ついでにどうでもいい話を。
ありがたいことに今日はこの後ビールなので、先ほどご近所のサントクまで買い出しに行ったのです。ついでに総菜コーナーで3割引シールが貼られている商品を物色。そうしたら店の奥の方から3割引シールの上に半額シールを重ね貼りしている店員さんの姿を見かけたので、それとなく尾行しつつ10分ほど待ってカキフライを半額で無事ゲット。おかげで3割引で購入した場合と比べて50円ほど得したわけですけど、50円のために10分尾行した、と考えると少し切なくなるのも事実です。
いえ、そんなしみったれた話がしたいのではなくて、サントクの店内BGMの話です。サントク含めたCGCグループの店内放送といえば、ご存じ加藤みどりさんの声による「エプロントーク」が有名ですが(ってほど有名じゃないかもしれませんが)、なぜか最近のサントク中野店は夜中になるとクラシック音楽がかかっているのです。それもブラームス室内楽曲みたいな「歯医者さんの待合室クラシック」ではなくて、もっと本気のやつ。たとえばよく聴くのがベートーベンの『皇帝』。それからマーラーの『巨人』も。こんなのがバリバリかかってるお店で半額惣菜を物色するのはとても楽しいものですね。
スーパーのBGMといえば「西友エリス・レジーナがよく流れている問題」もあるのですが、このへん本当に書いていて終わらなくなるのでここで無理やり失礼致します。

明日がんばれば3連休。みなさま適度に逃げつつ耐え抜いていきましょう。お仕事帰りにでもお立ち寄りくだされば幸いです。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。