rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

雨の降る無人島にて

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
本日はヘッドロココ級の激レアなご来店まことにありがとうございました。
いやーすごい。昨日と今日の落差がすごい。「連休明けだから」とか「雨だから」とかそういう他責事由では逃げ切れないレベルですごい。とりあえずお参りしてきます。
こんな日にご来店くださったお客さまにものすごくよいことがありますように。
(目黒からおいでくださった同業者さま、ありがとうございました!)

新入荷レコードから1枚ご紹介します。


Thad Jones/Mel Lewis - New Life (A&M Horizon)

サド/メル楽団後期の代表作、みたいな扱いのアルバムですが、ビッグバンドに「ダンス」か「プログレ」のどちらかを求めてしまう私のような人間にはなかなか評価しづらい作品ではあります。いや、それを言ったらサド/メル楽団って全体的に(以下略)。
…と、そんな寝言をつぶやく私ですが、さすがにこれは買いました。なぜならものすごく安かったから。ユニオン下北沢店の100円均一箱で発掘。これ、オリジナルのUS盤です。盤もキレイならジャケも天底背いずれもヌケなし、まずまずのコンディション。これが100円になってしまった原因って…。

やっぱりオモテに書かれた子供の落書きですよね。「Picarda O'Conner」って自分の名前を書いちゃったんだろうな。オコナーっていうとアイルランド系か。でもピカーダ、っていうのは聞いたことがない。ずいぶん珍しい名前だよな、…なんて思ってついうっかりその名前で検索をかけてしまった自分。人間ヒマしてると悪趣味になりますね。でも思わしい結果が出てきません。うーむ。
改めて名前を見ると、これは「R」の字を書くつもりがボールペンのインクがかすれてしまったのかも。筆圧でできた紙のヘコみは「R」っぽくも見えるし。ということで「Ricarda O'Conner」で再検索。すでにこの行為に夢中になっている自分。
すると、出てきたのです。リカーダ・オコナーさん。ニューヨーク州フェニシア(ウッドストックの近所らしい)に住むヨガの先生。ご自身のウェブサイトを見ると南カリフォルニアで幼少期をすごした後、13歳で突然の父の死に伴いいろいろ大変なことになる…(このあたりから英語を読む気力を失いました)。
するってえとこのサインは彼女が13歳になる前に、南カリフォルニアのご自宅でパパの秘蔵レコードのジャケに思わず書いてしまったものなのでしょうか。このレコードが発売されたのが1976年ですから、いちばん多く見積もってそのとき13歳、だとしたら現在52歳かあ。写真を見るともう少し上みたいな気もするんですよね…。

営業時間中にこんなことしてしまうのだから無人島って恐ろしい。
どうか明日は。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
安倍政権はこの雨をなんとかしてください。