rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★ブックオフと生きる

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
お天気に恵まれた快適な土曜日でしたね。
こんなに晴れてるんだから、ちょっと遠出したくなっちゃいますよね。
だから、えーと、…不可抗力ですよね。

そんな本日、遠出の誘惑をかわして当店にいらして下さったお客さまに感謝致します。ありがとうございます。
みなさまの日曜日がすばらしい1日でありますように。
ずっと探していた絶版本がブックオフの105円コーナーに落ちていますように。

ちなみに、私個人にとっての探究本といえば、宇野邦芳『フルトヴェングラーの全名演名盤』(講談社プラスアルファ文庫)なのですが、宇野先生にもフルヴェン先生にもこれといった思い入れがあるわけではなく、遠い昔に本屋さんで立ち読みしたときに「なんだかキレッキレのディスクガイドだなあ」と思いながらもそのときは金欠で買えず(金欠なのは今も同じですが)、生活の中に文庫本1冊くらいなら手が出せる余裕があった勤め人時代にはすでに版元品切となっていたこの本、いつか見た西荻窪の古本屋では定価の倍以上の値段がついていて手を伸ばすのをためらい、そのまま時を重ねること幾星霜、…で今に至るという流れで。
そして、今試しにamazonで検索してみたらマーケットプレイスで意外と安く出品されているのを発見して動揺を隠しきれません。今まで数年、ブックオフに行くたびに講談社プラスアルファ文庫の棚を睨み続けていた自分って…。
ちょっと複雑な気持ちでポチりました。手許に届いたらその時点で満足して読まない可能性が高いです。でも、ひょっとしたら読むかもしれない。ひょっとしたらものすごく影響を受けるかもしれない。載っている音源を探し回る日々が始まることだってあるかもしれない。ひょっとしたら、影響を受けすぎて当店がフルトヴェングラー専門喫茶店になる可能性だってあるかもしれない(いや、ないですけど)。

ええと、みなさまの探究本がみつかるといいな、という話でした。脱線しました。
脱線ついでにブックオフの話をもう少し。先日当店の近所にある早稲田通り沿いのブックオフに行ったところ、105円コーナーに陣取って棚の本を片っ端からスキャンしている人を見かけました。店員ではなく、お客さんで。片手に持ったバーコードリーダーで10冊程度スキャンすると、今度は腕に装着している端末(スマホか、小さいタブレットか)を見て、何やらチェックしている模様。で、またスキャンをして…の繰り返し。ものすごい勢いで一連の動作を繰り返して、おそらく数百冊に1冊くらいの割合で本を抜いて買いものカゴに入れる、という動作を続けていました。
疑うことなく背取り屋さんなのでしょうが、最近の背取りはこんなことになってるんだなあ、仁義ない世界だなあ、などと思った記憶がふとよみがえり、今検索してみたらこんなサイトが出てきました。ああ、世界にはこんなおもしろサイバー技術があるんだなあ。

なんだかわけ分からなくなってまいりました。本日はこのへんで。
明日もみなさまのご来店をわが心の深き底よりお待ち申し上げる次第です。