rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★51年版もあるらしい

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
ゴールデンウィーク前にどこかにしまったはずのヒートテックの所在が気になる今日このごろ、当店はひと足お先に枯葉舞う営業成績を迎えております。
(台風はとんでもないものを盗んでいきました。この店の活気です)
季節の先取りに余念がない当店ですが、そんな中おいで下さったレアなお客さまに全力の感謝を捧げます。ありがとうございます。
みなさまによいことがありますように。
この冬、静電気を寄せ付けない身体になりますように。

先日ご紹介したマンガですが、その後どなたからも手に取られることなく1週間が経過。なんとなく「損切りは早い方がよい」という焦燥感に駆られて本日まんだらけに里子に出してきました。
で、そのお金で買ったのが『ジャズ批評別冊 ジャズ日本列島95年版』。下の写真の真ん中の本です。

この『ジャズ日本列島』シリーズ、雑誌「ジャズ批評」が10年ごとに出版しているジャズ関係のお店の名鑑みたいなもので、各号の出版時点で営業している全国のジャズ喫茶やライブハウスの情報が網羅されている(はず)という、ある種の人にとってはたまらなく貴重な資料です。

当店は写真左の『61年版』(昭和61年なので、西暦換算だと1986年)と、右の『2005年版』はすでに所有していました。今回購入した『95年版』によって両者の間がつながりました。これら3冊の本を眺めることで、ジャズ業界20年の栄枯盛衰(主に枯と衰)を俯瞰することができる、かもしれません。

次の2015年版は出るのか、そのとき当店は載ることができるのか、そもそも当店はそのときまで続いているのか…、といった重たすぎる疑問はさておき、この3冊の表紙を並べたとき心によぎったのは「昭和の人たちって昭和が永遠に続くと思っていたんだなあ」という素朴な感慨です。
「和暦にすると元号が変わってまた元年になっちゃうかもしれない(だから年賀状でも西暦を使っておく)」みたいな無意識のセーフティネットは、まだあのころの私たちは持ち合わせていなかった。

と、本日はこんなところで。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。