こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
本日も身が引き締まるような寒さの中、当店にお立ち寄り下さりまことにありがとうございます。
ご来店下さったみなさまによいことがありますように。
洗濯するズボンを事前にチェックしたら、前ポケットからティッシュが見つかりますように。
ついでに後ろポケットからUSBメモリが見つかりますように。
みなさまには「前を素通りしにくいお店」ってありますか? 私にはあります。
「素通りできずについつい寄ってしまうお店」――ポジティブに捉えればそんな場所のことですが、お気に入りだったはずのお店も足しげく通ううちに次第と熱が冷めてくるのが人情ってもので、同じお店がいつの間にか、「立ち寄る気はないんだけど、でも素通りするには気が引けるお店」というなんとも悩ましい場所に早変わりしてしまいます。
店がガラス張りにでもなっていようものなら、外を素通りする自分が店の人に見つかってしまうのではないか、という変なプレッシャーから前を通り抜ける歩調も自然と早足になって、ついにはその店の前を通らないで済むようにわざわざ遠回りして日常生活を送るはめになります。
繰り返しますが、私にはそういったお店、あります。
ひるがえって私たちの店はどうなのか? 以前よくおいで下さっていたお客さまが、いつの間にかご来店の頻度が減って、ああ、残念だけど足が遠のいてしまったんだなあ、ということは当然ながらあります。よくあります。
そして、そのお客さまがもしご近所にお住まいだった場合、私たちの店の前を日常的に通り抜けることは、これもおおいにありえることです。
ここで、もしそのお客さまが当店の存在をプレッシャーに感じて、店の前を歩くときに心穏やかな気分でなくなってしまったり、果てはルートを変えた生活を余儀なくされてしまっているとしたら、これは大変に申しわけないことです。
ご近所にお住まいのお客さまにあっては、仮に当店へのご愛顧が一段落したとしても、どうか店の前は気にせずお通り頂きたいものと心の底から願う次第です。
ちなみに、店の中から外は見えます。でも大丈夫。見えないフリをしますし、間違っても「最近お見限りじゃないですか」みたいな声はかけませんので。
いや、それ以前に、私はお客さまのお顔を覚える能力が相当に欠如しておりまして、前をお通りになっても気がつかない、というダメな展開もおおいにありえるところです。
というところで、ネガティブなつぶやき、完全に「チラシの裏」の世界でした。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。
ご来店にならない場合も、心置きなく素通りして下さいね(まだ言ってる)。