rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ボンドパックデビュー

昨日のご来店まことにありがとうございました。昼間は安定のしんみり営業で、客席には私の母親の姿だけ、というある意味親子水入らずな時間も(相当長く)ありました。ときどき息子の店の様子を覗きに来るウチの母親ですが、少しくらい心配をかけさせ続けた方が気持ちにハリができて、それが長寿の秘訣になるという説もあります。いい親孝行ができました。
そんな状態のまま本日終了かと思いきや、最後の2時間で思わぬ末脚のサプライズもあり。ありがとうございます。お母さん、あんな状態でもなんとかなる日もあるみたいです。
ご来店くださったお客さまによいことがありますように。

ごく最近の買い直し盤。向かって右側、見た目がキレイな方から、左側の見た目が汚い方へのまさかの乗り換えを敢行。

なぜなら左側のラベルが緑色だから。「ECMのレコードはラベルが緑の方がエライ」という偏見に毒されている自分。
ただ、この緑色のレコードが思わぬパチ盤。たしかにちょっと安すぎるとは思ったんだ。B面に付いているキズが破格プライスの原因だとばかり思っていたら(このレコード、B面はほとんど使いません)、まさかA面にも魔物が潜んでいたとは。
がんばって盤面を拭いても一向にラチが明かなかったので、これは残念ながらあきらめるしかないかな、とサジを投げる直前に思い出した。そういえば《木工用ボンドでパックする》という豪快なレコードクリーニング方法があった。以前にお客さまから手順を教えて頂いたものの、そのときはイマイチ踏ん切りがつかなかったレコード復活術。今こそ試してみるときでは。
※ご興味おありの方、詳細は各自検索の上ご確認ください。

こんなことをします。いきなり病んでますね。

こんな感じになります。

ひと晩おくとこんな感じに。

なんとなくご想像つきましたでしょうか? そうです、こんなことをします。

病んでますね。

病んでますね。

これ、キレイに剥がれなかったら大惨事です。

もうちょっと。

ハイ、できました。
相当神経を使う作業でしたが、音は劇的に復活しました。ホントにパチって消えるんですね。拭いても消えないノイズの正体、てっきり微細なキズかと思っていたのですが、結局は拭いた程度では落ちない汚れだった。それがボンドのパックでペリッと剥がれる。鼻の角栓パックの世界。
えーと、ちょっとでも失敗すると大惨事が予想されます。チャレンジなさる方、くれぐれもお気をつけて。あくまで自己責任でお願いします。

と、こんなところで。
今日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。