rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

恐怖、ヒマ疲れ日記

お寒うございます。お天気連動型のお客さま、そしてお客さま連動型の当店。おかげさまで昨日・今日と総崩れ、現在ヒマ疲れで全身これ倦怠感のカタマリと化してお送りしております。
こんな日にご来店くださった貴重なお客さまには感謝の言葉もありません…。みなさまにとてつもなくよいことがありますように。

またしても新入荷レコードから1枚、フライングでご紹介します。

今回の入荷盤は左側。言わずと知れたスタカンせんせいのソロ作品集。ぼんやりと探し続けること、えーと、もう5年くらいか。途中で凛としたオリジナル盤に出逢ったことも数回、ただしお値段の方も凛としていておいそれと手が出せないままズルズルと時間だけがすぎ、探していたことも忘れかけた今になってユニオン立川店にて発掘。堂々の国内盤、まさかの3桁プライス。おそるべしユニ立川。IKEA帰りは立ち寄り必須です(ちなみにエサ箱には同じアルバムがもう1枚ありました。そちらは1000円ちょっとだったはず。探してる人はお早めにどうぞ)。
さてそんな有名盤のかたわら、写真右側のレコードにもご注目頂きたいところ。同じくスタカンせんせいのソロアルバムで、こちらは'85年カナダはトロントでのライブ盤。私が偏愛するアルバムですが、なぜか世間での評価はゼロに近い状態。たしか以前にもこのブログ(Facebookだったかも)でご紹介したはずなのですが、とにかくすばらしい内容です。レパートリーがスタンダード中心で、自作曲が「Equipoise」1曲しか入っていないのが人気が出ない原因か。でも「Equipoise」1曲入ってれば充分じゃないですか!(と急に逆上する) それに、A面1曲目はかの「Waltz For Debby」ですよ。これがまたすばらしくて。個人的には「Waltz For Debby」史上最高の演奏かもしれないと思っているのですが、さすがはマイナー盤、みなさまの賛同を得ようにもYouTubeに音源が上がっていません。当然のごとく未CD化。レコディガーのみなさまは探してみてください。あんまり見かけませんけど、あれば確実に3桁で転がってます。自信を持ってオススメできる数少ないアルバム。ぜひ。

天気予報に雪マークまで現れて、明日も忍耐の1日になりそう。
もしみなさまにどこか気にかけているお店があるのなら、こういう日に行ってあげるとすごく喜ばれます。5年前のあのときのことを思い出して少ししんみりした後は、気を取り直して現在しんみり真っただ中のお店に足を運んであげましょう。おそらく当店もしんみり具合では負けていないはず。お待ちしております!

※マリアン・マクパートランドのラジオ番組『Piano Jazz』にスタカンせんせいが出演した1999年の録音が全編アップされています。この中の39分目あたりから「Waltz For Debby」の演奏が聴けます。すこし崩しすぎな気もするけど。

http://www.npr.org/event/music/401945018/stanley-cowell-on-piano-jazz