rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコードと無人ジャズ喫茶爆弾

昨日は貴重なご来店まことにありがとうございました。11時のオープンから実に3時間以上にわたって絶海の孤島。無人ジャズ喫茶爆弾とっくに炸裂。土曜日でこれはさすがにすごい。このまま神話的記録を打ち立ててしまうのか…と危惧していましたが、その後お客さまいらしてくださいまして、終わってみれば“県大会優勝くらいの記録”まで持ち直すことができました(それでも充分悪いんですが)。ハロウィンまっさかり、渋谷のコスプレ狂乱を見物する代わりに当店においでくださったお客さまに心からの感謝を捧げます。
みなさまに神話的によいことがありますように。

今日はパソコンを店に置き忘れて朝からてんやわんや。新入荷レコードも猛ダッシュでご紹介します。

上左:いかにもパブロなお手軽セッションもの。普段なら手を出さないのですが、西独プレスという小技につい惹かれて購入。ところでこのジャケのジョー・パスせんせいはおマタをかいてるようにしか見せませんね。
上中:ジャッキー・マクリーン'62年未発表。オリエントもといオントエンさんでの収穫を早速投入。ジャケに並ぶサイドメンの名前、ソニー・クラークアート・テイラーを差し置いてブッチ・ウォーレンが先頭というところにグッときます。
上右:“クジラとセッションする男”ポール・ウィンターニューエイジに走る前の作品。リオデジャネイロで名盤『The Sound Of Ipanema』を吹き込むおよそ1年前の録音ながら、すでに1曲カルロス・リラの「Quem Quiser Encontrar O Amor」を演っています。積み上げた本の上に座るってのもすごいな。


こっちは1年後の共演バージョン。

下左:ジョージ・ラッセルスカンジナビア滞在中にものしたジャズコンボとオーケストラのための気宇壮大なバレエ音楽。北欧を代表する錚々たるメンバーが名前を連ねるクレジットを見ると確実に買い! なのですが、実際針を落とすといささか意識が高すぎるきらいがあって店使いに悩むところ。ところでカップリング曲の「Electronic Organ Sonata」(これまた意識高すぎる取扱難作品)、手許にあるレコのジャケでは「No.2」となっているのですが、世間で出回っているほとんどは「No.1」になっている模様。どうなってるんでしょうね。どっちでもいいですが。
下中:おお、五十嵐一生! アナログなんて出ていたのか。
下右:世界的スターになる前のセルメンせんせいの傑作。売値といいジャケの印刷の粒子の粗さといい、明らかにリプロ盤ですがよしとしましょう。Discogsで確認するとわけわからないくらいたくさんのバージョンで発売された本作ですが、そうだこの『The Beat Of Brazil』ってアトランティック盤たしかに持ってたぞ。そしてたしかに手放したぞ。以前は聴く耳を持っていなかったか、それとも盤の状態が悪すぎて聴くに耐えなかったのか。

全然猛ダッシュじゃなかった…。急いで準備してお店開けます。
今日は無人ジャズ喫茶じゃないといいな。お待ちしております!