rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

新年のごあいさつとステックフリットの話

あけましておめでとうございます。今年も私どもロンパーチッチへの変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
ブログはお休みしておりましたが、お店の方は元旦から3勤1休、また1勤(←今ここ)と普段どおりのペースでお仕事しておりました。さすがに3が日はなかなかにハードで、営業時間中はてんやわんや、終わってグッタリという毎日。お客さまにもゆっくり落ち着いた時間をおすごし頂くにはちょっとキビしい環境だったかもしれません(平にご容赦願います)。
でも、そこまでやった営業終了後、数字を眺めて驚いた。アレだけ大わらわだったのに、営業成績が去年に比べて各日いちまんえんくらい少ない。いったい去年はどれだけ忙しかったんだよ、という話ですね。今月はこれから巻き返していかないと。これから成人の日まで7連勤、どうかみなさまよろしくお願い申し上げます。
お正月の3日間、そして本日ご来店くださったお客さまにとてもよいことがありますように。
みなさまの2016年が、衣食住とよき隣人に恵まれた1年でありますように。

新年最初の投稿に相応しい、何か多幸感に満ちた話題はないかな、と考えていたら、ふとアタマによぎったのはブルックリンパーラーのステックフリットのことでした。

ステックフリット――早い話がビフテキに大量のフライドポテトを添えた料理ですけど、私の乏しい経験の中でコレのベストといえば、まちがいなく高田馬場のフレンチレストラン「ラミティエ」で出てくるものでした。ラミティエ、ああラミティエ。ご存じないみなさまは検索なさってみてください。抜群のコスパと、恐ろしいまでのボリュームを誇る奇跡のビストロ。まさに肉塊と呼ぶに相応しい、無我夢中で食べないと決してなくならないステーキと、その下にギッシリ敷き詰められたパリパリのフライドポテトたち。肉と油のカロリー爆弾。何も考えずに、ただひたすらワシワシ食べるあの幸福。
でも、ラミティエはいきなり行って入れるお店ではないんです。予約しないといけないし、その予約も時期によってはなかなか取りづらい。何より月曜定休だから、私たちはお休みがまるかぶりでおいそれとはお邪魔できない。それに、ラミティエだとワインが飲みたくなってしまうんです。ついボトルで頼むと、やっぱりトータルでそれなりのお値段になってしまう(それでも充分お安いんですけど)。やはり普段使いよりはちょっと敷居の高いお店、それがラミティエ。予約して、待ちわびて、その日は朝から何も食べずに向かうお店。極限までお腹を空かせていかないと決して食べきれないお店。そこで食べる最高のステックフリット。「今食べたい」なんて気軽さでは決して食べられない料理。

そこに登場したのがブルックリンパーラーでした。実はたいして期待してなかったんです。所詮はこじゃれカフェだろう、と。ところがどっこい、ここのステックフリットが予想外のすばらしさ。ちゃんと盛ってて、ちゃんとおいしい。肉の存在感も充分なら、下のポテトもこれでもか、の充実ぶり。マスタードとピクルスも申し分なし。何よりここは新宿の一等地でアクセス至便、そして予約しないで入れるし(ちょっと並ぶけど)、店内は凝ったつくりで高揚感あるし、スタッフさんもいちいち気が利いてるしで、もういいや、オレのステックフリットはもうここでいいや、となったのでした。
お昼の新宿で、今日は思いっきり肉が食べたい気分。ちょっと奮発して2000円までなら出してやろう、というアナタにはぜひともオススメしたいお店です。アゲ感あるこじゃれたお店でがっつり肉を食べてください。1800円でお代わり自由のコーヒー付き。うっかりランチビールを頼むのもオススメ。500円追加で相当いいやつが出てきます。

でも、やっぱりラミティエのステックフリットが食べたいです。

今日もバカなことを書きました。
ラミティエはすばらしい。ブルックリンパーラーもすばらしい。それほどすばらしくない当店ですが、どうかよかったらいらしてやってください。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。

追:ポール・ブレイさんのご冥福をお祈り致します。明日は自宅から何枚か持ってきます。