rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ライブに行った話など

どっこい梅雨の粘り腰、本日はお足下の悪い中ご来店まことにありがとうございました。懸念されている首都圏の水不足のことを考えればあながち邪険にもできないこの雨ですが、ここ最近の私どものお客さま不足もなかなかに深刻なものですから、ひとつこう、みんなが納得できる落としどころがほしいものです。つまりアレだ、安倍政権は補助金をください。
こんなお天気の中おいでくださったお客さまにすばらしいことがありますように。
アイスバケツチャレンジのオファーが来ますように。

おとといブルックリンパーラーで行われた中村照夫トリオのライブ、チャージなしというウワサを聞きつけて、さすがにコレは行くしかない、と自宅蟄居を早々に切り上げて行ってまいりました。ブルックリンパーラー毎週火曜日恒例のDJ選曲タイム、今週担当の大塚広子さんの呼びかけでこのライブが実現した模様。行けてラッキーでした。
中村照夫というと、デビュー作にして代表作の『ユニコーン』がどうしてもある種の呪縛となって、今に至るまで「レアグルの人」認定されがちだけど、いざステージに上った彼は骨の髄までど真ん中のジャズマンでした。「イエスタデイズ」「ジャンゴ」と王道スタンダード2曲から始まったライブはジョン・スタブルフィールドのオリジナルだという曲(タイトル聞き取れず)、それから失念したスタンダード曲(「いつか王子様が」だったかも)に続き、ここで唯一それっぽい曲としてブッカーT&ザMGズ(関係ないけどこのカタカナ表記大好き)の「グリーン・オニオン」、それからえーと、いろいろ忘れてアンコールもスタンダードの「スーン」でした。思いのほかたくさん演奏してくれてうれしかった。エレピじゃなかったらもっとよかったと思うけど、それ聴きたいんだったら5000円払ってライブハウスに行けって話ですよね。でっかいネックのベースから出るぶっとい音にシビれました。
それから、お店にいたお客さんのおそらく半分くらいは当日ライブがあるなんてことまったく知らなくて、いざライブが始まっても演奏そっちのけで思いっきり談笑していたグループも結構いたけど(『ワルツ・フォー・デビー』なんか目じゃない世界)、そこに逆に本場っぽささえ感じられて楽しかった。ライブチャージなしだからこんな鷹揚に構えてられるんだ、という事実は否定できませんが。

えーと、ここから先が続かなくなった。オチもないまま失礼します。
明日も冷たい雨、店内貸切でゆったりと貴族の時間をすごせるかもしれません。使用人ふたりがご来店をお待ちしております。

半年くらい忘れては、思い出して後追いで読んでいるトゥギャッチの「エリコちゃんとミカ先輩」シリーズ、現時点で最新の“新参潰し”の回を読んでうーむ、となりました。ジャズの世界にもこういう人いるよね…。