rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★ワインがわからない

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
本日ご来店下さったすべてのお客さまに感謝致します。ありがとうございます。
みなさまの明日がすばらしい1日でありますように。
他の路線の遅延証明で自分の遅刻がごまかせますように。

最近はブックオフで買った『ワインがわかる』という本を読んでいます。タイトルだけ見ると成美堂出版あたりの図版たっぷりの実用書を想像してしまいますが(カクテルの本とかつい買ってしまいがちです)、どっこい版元は白水社で、ハードカバーで文字だらけの本です。20年以上も前の本なので、おそらく実用的な価値は薄いでしょうが、なんとなく硬派な感じがしたので読み始めることにしました。
現時点での進捗率は80パーセントくらい。ここ数日の息切れが激しい(1日で2ページとか)ので、これは山頂目前にして挫折というパターンかもしれません。
「ワインに飲みごろなどというものはない。それは君の人生といっしょだ。君の人生にピークなんてものはない。あるのは変化だけだ。20歳の君と50歳の君、それぞれにちがった味わいがある。それが人生で、つまりワインだ」(そうとう恣意的な要約)みたいなことが書かれています。
「ワインの生涯を共に付き合うのが愛ってものじゃないか。だから高いワインを1本だけ買って、『いつが本当の飲みごろか』なんて汲々としているようではいけない。ワインは同じ生産年の同じ銘柄を箱単位で買いなさい。そして機会をみつけて1本ずつ飲みなさい。あるとき君はワインの青年期を味わうだろうし、またあるときは壮年期を味わうだろう。爛熟と言える時期もあるだろうし、枯淡の境地に達することもあるだろう。それぞれの時期がそのワインの本当の姿であり、そのときそのときのワインと向き合い、語り合う――それが君の人生ってもんじゃないか」(そうとう恣意的な要約)なんてことになってくると、もうワインについて書かれているのか、今までの半生を叱られているのか、なんだかよく分からなくなってきます。
「つまり、箱単位で買えないようなワインを買ってはいけない。身の丈に合った生き方をしなさい」(そうとう恣意的な要約)というオチにくると、本当にゴメンナサイもうワインなんて買いません、と言いたくなってしまいます。
すばらしい本です。

…とここで力尽きました。
明日もみなさまのご来店をこころよりお待ち申し上げます。