rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★カットバンと言っても絆創膏のことではなく

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
定休日明けの本日も当店に足をお運び下さりまことにありがとうございました。
ご来店下さったみなさまによいことがありますように。
夜中にサンタさんと遭遇しますように(怖い)。

おかげさまでオープン1周年の記念週間も無事終わり、本日からまったり通常営業に入っております。
いや、先週だってまったりしていたことになんら変わりはないんですが。

…最近買ったレコードで気になるものをご紹介します。

[:W290]

ELVIN JONES 『MERRY-GO-ROUND』
BLUE NOTE BST-84414

ELVIN JONES: ds
CHICK COREA: p, el-p
JAN HAMMER: p, el-p
GENE PERLA: b
YOSHIAKI MASUO: g
JOE FARRELL: ts, ss, fl
DAVID LIEBMAN: ts, ss
STEVE GROSSMAN: ts
PEPPER ADAMS: bs
DON ALIAS: conga
FRANK FOSTER: acl

みんな大好き「ラ・フィエスタ」の初録音が入っていることで有名なアルバムですが、今回取り上げたいのはそんな内容面の話ではありません。ジャケットについてです。
エルヴィン先生のどアップすぎる顔写真はインパクト満点ですが、注目して頂きたいのはそこではなく、むしろその右上、デカデカと貼られた「Promotional Copy NOT FOR SALE」のステッカーの方です。
「そもそも売りものじゃないはずのプロモ盤(ないしはサンプル盤)が、なぜか中古市場に大量に流通している」のはレコード・CD業界ではもはや当たり前すぎる話となっており、その不自然さを気に留める人など誰もいない領域に達しているのですが、ことジャズの中古市場においてはこれらプロモ盤は通常盤のレコードに比べて一段下の価格で取引されるのが通例になっています。これがロックなんかだとプロモ盤の方に高い値段がついたりするのですが(ラジオ局に回すプロモ盤の方が、一般流通するレコードよりも先にプレスされるため、製造番号が若くてそのぶん音の鮮度が高い、みたいなことがまことしやかに言われています)、えーと、話を本筋に戻すと、つまりこのステッカーが邪魔なのです。
市販のシールはがしスプレーやライターオイルなんかでキレイにはがれてくれるものだろうか、でもこのステッカーは一朝一夕についたものではない、おそらく貼られて40年近く経過した大ベテランだろうし、そんな簡単にぺろっとはがれてくれるものとは思えない、もし失敗してベリッとなってしまった場合はこの大きさだし、目も当てられないことになってしまうだろう、ああどうすればいいのだろう、悩ましい。
…とそんな葛藤をしつつ、今のところ当店のこのアルバムには大きなステッカーがついたままになっています。いつかこのステッカーがどうしようもなく許せなくなるその日がきたら、精神集中の上エイッ! とやってみたいと思います。はたしてどうなることやら…。

…あと1歩のオチが出てきませんので、今日はこんな尻切れトンボで失礼します。
明日もみなさまのご来店をお待ちしております。