rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★カタログで見る異文化

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
本日ご来店下さったすべてのお客さまに感謝します。ありがとうございます。
前回のブログに書いたエリス・レジーナアントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムですが、翌日に無事入手することができました。1978年発売の国内盤(の見本盤)で、個人的にはジャケットに同封されていた歌詞対訳が国安真奈さんの手によるものでなかったことが新鮮でした(年代を考えれば当然のことですが)。
お店では、えーと、おしゃべりを楽しみたいお客さまで貸切状態になったときに活躍しそうです。会話の邪魔をしない感じで…。

このレコードを買ったときに、店員さんからレコードとCDの高額買取盤カタログをもらいました。いつもならチラッと一瞥しただけで捨ててしまうのですが、今回はしばらくお店の雑誌コーナーに置いてみようかと思っています。
それというのも、レコードやCDの買取価格リストなんて、こういった世界にあまりご縁のなかったお客さまにとっては逆に新鮮で、数分間眺めるぶんにはなかなか楽しいものかもしれないと思ったからです。

たとえば、レコードの高額買取カタログ(残念ながら対象ジャンルはジャズだけなのですが)を見ると、当店にも置いてあるJRモンテローズのブルーノート盤には12万円の買取価格がついています。同じく当店にも置いてあるフランコ・トナーニの『Night In Fonorama』というアルバムには18万円なんていう価格がついています。

え!? そんな高いものがロンパーチッチに置いてあるの? 毎日の営業がピーピーだなんてブログで泣き言書いているくせに、そんなとんでもない値段のレコード持ってるなんて、実は金持ちのドラ息子がやってる道楽の店なの!? …という疑念をお持ちになった方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれないので慌てて補足すると、上記のカタログに載っているレコードは、本で言えば「樋口一葉の初版本」みたいなもので、本当にその当時に作られた貴重かつ希少な、あえて言えば美術品のようなものです。それに対して、当店に置いてあるレコードは、同じ樋口一葉の『たけくらべ』でも角川文庫版みたいなもの、ということになります。作られた年代が違えば、作った会社も、製造時の機械も違います。何よりも流通量が全然違います。だから、お値段も、えーと、ざっと100倍くらい違います。

…若干話が逸れましたが、そんなカタログをパラパラとめくることで、異世界を覗いて頂けたらな、と存じます。
CDの買取リストの方は、ジャズに限らずさまざまなジャンルが入っていますので、より楽しめるかもしれません。たとえば、いきものがかりのインディーズ時代のCD+DVD『人生すごろくだべ。』には45,000円の買取価格がついています。ひょっとしてお持ちではないですか?

週末は当店にお立ち寄りの上、買取カタログにお手持ちのCDが載っていないかチェックしてみてはいかがでしょうか?
ご自宅の棚に死蔵されていた1枚が、実はとんだ金の卵だった、なんてこともあるかもしれませんよ(いや、実際ないと思いますが)。
みなさまのご来店をお待ちしております。