rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★当店でお仕事をされるみなさまへのお願い

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
いつもご来店ありがとうございます。

『POPEYE』デート特集、ご覧頂けましたでしょうか? 写真うつりのよいカップルのみなさんがリア充すぎるデート風景を誌上公開してくれるこの特集、シングルの人間が読むとプチ鬱になることまちがいなし、と一部twitter上で評判です。シティボーイのみなさん、アナタも『POPEYE』を読んで、心にちょっとした鉛を沈めてみてはいかがでしょうか?
購入前に少しブラウズしてみたいというアナタに朗報です。中野の外れにロンパーチッチという冴えない喫茶店があって、そこに行けば読めるらしいですよ。しかも2冊もある!

ふう、ネガティブな話を書きます。

昨日、開業2年にしてとうとうやってしまいました。「お代は結構ですので、お引き取り下さい」ってアレを。
当店をお仕事場として利用されていたお客さまだったのですが、もうちょっとこう、いろいろとご配慮頂けたらすごくうれしかったのだけれど、何かとうれしくない展開が続いてしまって、私たちも難しい感じになってしまって…、という流れがあって、このままだと私たちのモチベーションが下がって死んじゃう! いや、さすがに死なないけど、明日お店開けるのイヤになっちゃう! という切実な思いがあって、やむを得ずお声掛けしてしまいました。
お引き取り頂いてからものすごく後悔して、夫婦間もすごく険悪になって、昨日はずいぶんと散々な思いをしました。もちろん、言われたお客さまとしてもすごくイヤな気持ちになったことと思います。なんというか、その点は申しわけありませんでした。もし私があの場のお客さまの立場だったら、この上なく不愉快な気持ちになったことと思います。
こういうことやって、食べログに1点が付いたり、ネット上でいろいろ書かれたりするのかもしれないな、それってすごくキツいな、などと今でもうじうじ考えています。

当店をお仕事場としてご利用されるお客さまにお願いがあります。
大事なお仕事をなさっているのですから、どうしても作業に集中してしまう気持ちは分かります。その気持ち、私たちもできる限り尊重したいと思います。でも、心のどこかに「今このお店はどういう感じになっているかな?」という配慮の心をお持ち頂きたいと思うのです。
あなたが4人掛けの席におひとりでおかけになって、パソコンを開き、作業を始めてからもう3時間になります。最初にご注文されたコーヒーは飲み終わって、その後店員が何度かお水を取り替えにきています。(あなたがいらしたときはそうでもなかったけど)現在お店は珍しく混んでいます。新しくふたり組のお客さまがいらっしゃいましたが、4人掛けの席が埋まっていて、やむなく2人掛けの狭い席に座りました。店内は満席です。そこに新しいお客さまがいらっしゃいました。あなたよりずっと後に来たお客さまが、気を利かせて席をお立ちになりました。店内は相変わらず満席です。
…あなたがお仕事に集中なさっている間に、お店ではこんなことが起こっているかもしれません。

私たちが現在まがりなりにも営業を続けていられるのは、ひとえに当店をお仕事で利用されるお客さまがいらっしゃるおかげです。いわゆるジャズ喫茶族のお客さまだけで経営を維持できる体力がない当店にとって、お仕事利用のお客さまが落として下さるお金はとても大きなものです。大変感謝しております。ありがとうございます。
その上で、私たちのワガママを聞いて頂きたいのです。どうかもう少しだけ、お店のことに気をかけてやって下さい。何かあったときに「私が移動しますか?」とひと声かけて下さるだけで、店員はとても救われた気持ちになるのです。
できれば、あなたにはお店を育ててくれるお客さまであってほしい。お店を潰してしまうお客さまではなく。

お金を頂戴する立場の人間として、出すぎたことを申し上げているかもしれません。不愉快に感じた方がいらっしゃいましたらお詫びします。ごめんなさい。
でも、どうしてもお伝えしたくて、書きました。

明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。