rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ゲリラ豪雨の結界と台風の中のフランス料理

本日も貴重なご来店まことにありがとうございました。午後一瞬だけ世間並の喫茶店になりましたが、残りの時間は人の少ない喫茶店でした。人のいない喫茶店だったときもありました(結構長かった)。つまりえーと、基本的にいつもと同じブレない当店でありました。
それで、最近分かったことがあります。ゲリラ豪雨ひと降りが当店にもたらす結界の有効時間がおよそ3時間だということ。11時半にザーッと来ると、次のお客さまがお見えになるのが午後2時半。うん、ランチタイム崩壊。なんだかなあ、同じ降るにしてももう少しこう、お仕事に響かない時間にやってくれないかなあ。安倍政権には深夜帯以外のゲリラ豪雨を禁止する法案を作ってもらいたいものです。
そんな火曜日、おいでくださったお客さまによいことばかりがありますように。

昨日の定休日の話を失礼します。景気の悪い店にあるまじき分不相応な話題ですがご容赦ください。
ひとり身になってから2回目の誕生日を迎える母を祝うべく、向かった先は六本木ヒルズジョエル・ロブション! TOHOシネマズへの道すがらいつも横目に眺めるあそこです。近くを通ったことは数あれど、中に入ったのはもちろん人生初。あ、隣のパン屋さんには1・2度行きましたけど。

予約した時点ではまさか台風直撃だなんて思わなかったわけです。もちろん予算の都合上ランチなわけです。思いっきりど真ん中のものすっごい時間に当たったわけです。もうたどり着くだけで精いっぱい。妻のおめかしプランもすべておじゃん。向こうのトイレで着替えられるものだけカバンに詰め込んで(ついでにカバン自体をゴミ袋にくるんで)、現地まではサンダル履きでグッチャグチャになりながらの強行軍。いや私らなんてまだいい方で、祝われる当人の母なんてバスと電車を乗り継いで片道優に2時間オーバー。自分の誕生日にこんなサバイバルな経験するなんて夢にも思わなかったことでしょう。

もうずいぶん前から等身大のお店にしか行かなくなっていたので(あるいは本来等身大じゃないお店相手でも背伸びをする努力を放棄していたので)、「ビビリながら食事する」という体験は本当に久しぶり。特大のお皿の真ん中にチョコンと鎮座まします見目麗しいお料理、ご尊顔はありがたいけどお腹は膨れないよなあなんて思っていたのに、食べ終わるころにはなぜか不思議な満足感。いや、すばらしい料理、すばらしいサービスでした。これだけエクストリームなお天気なのに席がほとんど埋まっていたことも衝撃でした。ほかのお客さんはみんなご近所さんってことなのでしょうか…。

当初ぼんやり考えていたボトルワインはとても手が出ませんでしたが(いちばんお安くていちまんごせんえんとかなので)、それでも3人しっかり楽しんで、ご予算ひとりいちまんえんで充分間に合いました。お店のブランドを考えればかなりの高コスパかもしれません。まちがっても普段使いはできませんけど。

明けて本日、昨日1日で使ったお金の半分も稼げていないこの事実。むう、性根を入れ替えてがんばります。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。