rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコード

本日も貴重なご来店まことにありがとうございました。長い長いアイドルタイムに包まれること2度3度、ヒマ疲れなのか連勤疲れなのか自分たちでもよく分からない境地に意識を遊ばせて薄ぼんやりとすごしておりました。そしてお客さまがいらっしゃるたびに全力で動揺しておりました。数少ないお客さまに全力でおんぶにだっこでなんとか乗り切った1日。改めて、ご来店ありがとうございました。
本日おいでくださったお客さまにスペシャルによいことがありますように。

今週の新入荷レコードをご紹介します。

上:みなさまこの箱モノに見覚えがありますでしょうか? フランスが生んだ鬼才ピアニスト、ジェフ・ジルソンのLP5枚組ボックス(7インチ1枚のオマケ付き)。'70年代にマダガスカル民族音楽に入れ込んだ彼が、現地のミュージシャンといっしょに作ってしまったなんとも言えない不思議な音楽がてんこもり。2014年のレコードストアデイ限定商品として英JAZZMANレーベルから鳴り物入りで登場したのですが、「そもそもジェフ・ジルソンって誰だよ?」みたいなところからつまづいたのでしょうか、あまり店頭で動いた形跡もなく、最初は5桁を優に超える新品価格だったものが、次第にディスカウントが進んでいって2年が経過。「おお、とうとうこんなところまで!」みたいな金額で見かけてしまって、ついうっかり手を差し伸べてしまいました。相場を見続けているとこういう副作用って起こりがちですね。一貫して不思議な音楽ですが、実はまだ全部を聴き通せていません。
下左:ピアノとベースのデュオ作品。曲によってベース奏者ふたりが入れ替わるのですが、このタイトルだとピアノ1にベース2の変態的な編成をつい期待してしまいます。
下中:ルイス・ヴァン・ダイクとピム・ヤコブスのスプリット盤。普通によい。
下右:先週『Vol.1』が登場したローランド・カークの続き。ところでこのパリでのライブ盤、もう10年くらい前に歌舞伎町ナルシスさんで聴いてブッ飛んだ記憶があったのです。記憶の中では循環呼吸のロングトーンがずーっとずーっと続く場面があって、「うわ何コレすげえ」みたいに思ったはずなのですが…。いざ自分の手許に置いて改めて聴いてみるとそんなロングトーンなんてありゃしない。おそらく『Vol.1』のA面に出てくる循環呼吸によるノンブレスでの早吹きに当時の自分はおったまげたんだろうなあ。

えーと、こんなので失礼します。
超大型だった連休もいよいよ明日が最終日、ラストスパートです!(うちらが)
がんばりますのでいらしてやってください。ご来店お待ちしております!