rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

買ってもいないレコードについて書く

本日もご来店ありがとうございました。松の内の最終日、なんとかお正月らしい成績になってくれました。決して多くないご来客数でここまで積み上がってくれたのも、ひとえにおいでくださったお客さまおひとりおひとりのお心遣い(婉曲表現)のおかげと感謝しております。ありがとうございます。
本日いらしてくださったみなさまによいことがありますように。

最近ユニオンのエサ箱でスウェーデン盤を多く見かける気がします。年末のユーロ廃盤セールの副産物かな、とも思うのですが、そんな中で何度か見かけて、スルーしつつも気になっていたレコードがありました。なんだか見覚えがあるような気がするのです。どこかのガイドブックに載っていたような…。
今日、偶然にもその正体が判明しました。ぽつねんタイムに店の本棚から手に取った星野秋男『ヨーロッパ・ジャズの黄金時代』、その中の北欧諸国のディスク紹介欄に件のアルバムが載ってました。

…。

星野センセイ、このレコードがよっぽど腹に据えかねたらしく、ディスク紹介欄のみならず本文中にもわざわざ記述を割いています。思わず写経。

 
 スウェーデンのレーベル Dragon の記念すべき第一弾が『ベンクト・エルンリド(スウェーデン)・カルテット一九六四・六五』で、この希少盤を聴いたことのあるファンは極めて少ないと思うが、信じられないくらい内容がお粗末なので見つけても買わないほうがいいと、敢えて警告しておきたい。(267-268頁)
 

かつて結構な金額を投下してお買い求めになったのかもしれませんね。ちなみに現在のエサ箱相場は余裕の3桁プライス。ここまで書かれると逆にどんな内容なのか気になってきます、…買いませんけど。

ダメもとで検索してみたらYouTubeに音源あがってました。すごい世の中だ。

うーん、特別そこまで貶す内容でもないような…。

と、今日もまるっきりしまりのないまま失礼致します。お粗末なのはむしろこっちでした。
こんな体たらくですが、明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。