rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ユニオン池袋店の中古レコード半額セール ※中古CDではありません

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
貴重なお盆休みに当店まで足を伸ばして下さったお客さまに感謝致します。ありがとうございます。
本日ご来店くださったみなさまによいことがありますように。

親愛なる貧民ジャズレコディガーのみなさま、この月曜からやっているディスクユニオン池袋店のセールには足をお運びになりましたでしょうか? 行ってないですよね。分かります。私は月・火と日参しましたけど、エサ箱の中身が全然減ってませんでしたから。
【みどり色のプライスカードを除く999円以下の中古レコード1点から半額】というネット上の宣伝文句は、まあユニオンのセールにしてはさして珍しくもないですし、スルーしてもたいして問題ないもののように思えます。でも誓って申し上げます。ことジャズに限って言えば、今回のセールは「半年に1度クラスの大物」だと断言できます。
私、月曜日の夕方にエサ箱にへばりついて、次の予定で泣く泣く店を離れるまでのおよそ1時間で24枚買いました。火曜日の休憩時間には、前日見きれなかった棚がどうしても気になって再訪して、今度は1時間で8枚買いました(商品見事に動いてませんでした)。2日間で32枚。全部半額。それでも目にした半額アイテムの8割くらいをスルーしています。もちろん、その8割の中には「誰が見たってクズ盤だろ」と思うようなものも多く含まれています。でも、既所有盤であるがゆえに泣く泣くスルーしたレコも少なくないのです。たとえばポール・ゴンザルヴェス『Gettin' Together』のOJC盤。通常価格309円の半額、つまり155円。半額になる前の「309円」という値付けがそもそもおかしい気がしますが、それが半額。ダブリゆえにいちどは掴んだ手を放しましたが、これ、やはり相当にお買い得な気がします。
そう、何やら最初の値付けがおかしいのです。以前棚を見たときに比べて、あきらかに商品全般の相場が落ちています。本部からのお達しで「在庫額を落とせ」とかそういう指令があったのかもしれません(ただの推測ですが)。つまりどういうことか。以前見たときには1000円オーバーだった商品が、今回は1000円を下回る値段になっていて、それがさらに半額セールの対象になる。その結果、普段だとなかなかお目にかかれないプライスでレコ掘りができるというマジックが発動するわけです。
「アレいくらで買った、コレいくらで買った」みたいな話は、正直大好きですけどあまり品がよろしくないので、普段はなるべく控えるようにしているのですが(にもかかわらずときどきしてしまうのですが)、今回話のリアリティを保証するために1枚だけ。ビリー・ハーパーのMPS盤『Trying To Make Heaven My Home』のオリジナル。最近のユニオン相場で1800円くらいだと思いますが、これが823円、の半額。すでに国内盤で所有しているお気に入りのアルバムなのですが、さすがにこの値段だったら買い直しますよね。こんな感じで私が抜いてしまったレコードもそれなりにありますが、棚にはまだ手つかずの半額アイテムが相当残っているはずです。月曜から始まったこのセール、明日木曜まで。残り1日でのおしらせになってしまい申しわけない。昨日は別件の差し込みでご報告があったので、ご連絡が今日になってしまいました。
以上、普段から3000円以上のブルジョワ盤を相手になさっている富裕層レコディガーのみなさまや、CD派、もといApple Music派のみなさまにとっては無益きわまるご案内でした。できれば今日も落穂拾いに行きたかった…。


※購入時のレシート。シメイブルーを添えて。

池袋に行かないみなさまは、ぜひ当店でお時間をおすごし頂きたく。池袋帰りのみなさまもよろしければ。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。