rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

自慢話をします

いよいよ暮れも押し詰まってきた今日このごろ、みなさまご来店ありがとうございました。親戚のお子さんへのお年玉の送金とか、アメ横の雑踏の中でカズノコを買うだとか、いろいろとお忙しい時期かと存じます。時間を見つけておいでくださったお客さまにはただただ感謝であります。
みなさまによいことがありますように。

今日は自慢話をします。ごめんなさい。

先日とあるお客さまから頂戴してしまいました、昔のジョニ黒。ネックの部分には「ウイスキー特級」の誇らしげな表記がありますから、1989年の酒税法改正前に流通していた、まさにヴィンテージもの。アレです、お歳暮なんかで会社の部長さんがもらって、神棚の上に飾りたてまつって、そのまま決して封を開けないようなやつ。最近はそういった未開封のオールドボトルが静かな熱狂とともに取引されているらしく、そんな1本をありがたくも戴いてしまったわけです。
「この時期のジョニ黒って、今のジョニ黒とは全然味がちがうから、飲み比べたら面白いと思うよ」という言葉に従って、現行のジョニ黒を購入し、テイスティングの機会を窺っていたここ数週間、この定休日にようやっと開封のときを迎えました。
いざ飲み比べてみて、結論だけ書くと、全然ちがいました。昔のボトルの方が、断然おいしい。(税額のちがいが大きいとはいえ)当時のジョニ黒は今よりずっと高級品、やはりクオリティの高い原材料が使われていた、ということなのでしょうか。それとも製法がちがうのか。ひょっとして、ウィスキーにも瓶内熟成の概念があるのかも…などと酔いの進んだアタマで考えつつも、心の片隅では「コレ、店で飲み比べセットみたいなメニュー出したら絶対売れるな」なんてスケベ心まる出しで画策しかけたのですが、戴きものをメニューに載せてお金取るようになったらオシマイだな、と慌てて方針撤回。みなさま、もし機会があればウィスキーの昔のボトル、お試しになってはいかがでしょうか。聞いた話では「保管状態が悪いと、瓶の中で何か悪い化学成分が溶け出して、口の中に入れた瞬間ウッと身体が拒絶反応を起こすような味になってしまう場合もある」とのことなので、くれぐれも注意が必要なのですが。

うわ、今日は本当にただの自慢話で終わってしまいました。許してください。
そして、こんなすばらしい体験をさせてくださったお客さまには、ただただ感謝。ありがとうございます。

さて、そんなこんなで年末年始も営業致します。
まずは明日、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。