rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

オチのない椅子の話

本日もご来店ありがとうございました。休憩時間に立ち寄った中野ブロードウェイ地下ではチキン戦争が勃発していました。急先鋒・肉の宝屋を迎え撃つは、その何軒かとなりにある、えーと、名前は知らないけどいつもは価格帯がかなり高めの小さな鶏肉屋さん、そしてその先には絶対王者西友が控えての一歩も譲らぬ三つ巴戦。私が行った遅めの夕方にはすでに値引きシールが飛び交う乱打戦になっていて、相場は鶏の丸焼き1羽が1200円といったところ。うーむ、魅力的…特に普段は貴族相手としか思えない値付けをしているあの小さな鶏肉屋さんが、今日はずいぶんと歩み寄った商売をしている…などと心を乱しながら、昨夜切れた風呂場の電球の替えだけ買って帰ってきました。
そんなこんなで、貴重なクリスマスイブにご来店くださった奇矯なお客さまに心からの感謝を捧げます。改めて、ありがとうございます。
おいでくださったみなさまに抜群によいことがありますように。

カウンターの赤い椅子が故障してしまいました。お店の奥、スピーカーに近い方。すぐにご近所の椅子屋さんに持ち込んで修理を依頼しました。年内には直るはずですが、しばらく当該の席は代理の椅子になります。高めの座高ですがご容赦ください。
思えば当店、オープン当初から椅子の不具合にはずいぶんと悩まされてきました。定期的にメンテナンスをしているつもりなのですが、そもそもがハードな業務使用には向いていない作りなのかもしれません。今はまだマシになった方で、最初のころはもっとチャチな椅子を使っていて、そのせいで頻繁に故障が起こっていました。
ちょうど店内の椅子が今のメンバーに固定されたころでしょうか、表参道の大坊珈琲店さんに伺った際に、ご主人に店の椅子についてお訊きしたことがありました。もちろんそれまでお話などしたことがなく、お会計の際にいきなりお声がけしたのですが、振った話題がよかったのでしょうか、思いのほか時間を割いてお話をしてくれた覚えがあります。いわく、店の椅子はお店を始める前に探しに探して、百貨店の催事で偶然見つけたこと。惚れ込んで、とても高かったけど、月賦で何年もかけて買ったこと。その椅子は、お店を始めてから三十有余年の間、いちども故障したことがないこと…。
そこからどういう教訓が読み取れるでしょうか。「惚れ込んだものに、精いっぱいのお金をかけなさい」ということでしょうか。「備品選びは最初が肝心である」ということでしょうか。

…。

ここから先のオチがつけられないまま30分が経過。あきらめて帰ります!
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。