こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
フルフル詐欺の1日。見えない雨のプレッシャーをはねのけて当店まで足をお運び下さったお客さまに感謝致します。ありがとうございます。
ご来店下さったみなさまにステキなことがありますように。
開店直前にホレス・シルバーの訃報を知り、慌てて自宅に戻って待機中の在庫(といっても数枚ですが)をひっ掴んできました。今日は終日ホレス・シルバー尽くし。いろんな編成で録音するタイプの人ではないので、手持ちレコードはほとんどすべてが2管クインテット。だから連続して再生すると、2管クインテットに次ぐ2管クインテット。その次も2管クインテット。茶色い料理ばかり食べている感じですぐにおなかいっぱい。たまにはサラダも食べてみたい。でも今日ばかりはガマン。一生に1度のことですから。
そんなこちらの事情を知ってか知らずか、昼間のお店は見事に大平原。やまびこが返ってきそうなぽつねんぶりの中、オレとシルバーの一騎打ちが静かに行われていました。
思ったこと(すべて個人の感想です):
- ブルーノート1500番台のリーダー作は総じてもっさり
- でも『ホレス・シルバー・トリオ』(1520)は「茶色い料理の中のサラダ」として重要
- 『フィンガー・バッピン』(4008)から見違えたように輝きだす
- クインテット編成のアルバムに1、2曲だけ入っているトリオ演奏はみんなダウナー
- 『ソング・フォー・マイ・ファザー』(4185)以降をおろそかにしていたけど、久しぶりに聴いた『ザット・ヒーリン・フィーリン』(4352)が思いのほかよかった
- あんまりジャズっぽくないのがいいのかもしれない
- じゃあなんでジャズの店をやっているのか
- そんなこと言われても困る
- とりあえず'70年以降のレアグルくさいやつにも注目しておこう
- でも高そうだなあ
- セールで見つかる幸運を待とう
ホレス・シルバーさんのご冥福を心よりお祈り致します。
『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』と『ドゥーイン・ザ・シング』の2枚は、これからもずっとお店で鳴り続けることでしょう。
今日もしまらないまま時間切れ。家に帰って明日の準備します。
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。