rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ある種の印象深いお電話について

本日はお足下の悪い中ご来店まことにありがとうございました。全国的に節制モードの大型連休明けにしては健闘したかに見えたのですが、それも夕方ポツリと来るまでの話。そこから先はお財布の中のレシート整理などして充実した時間をすごしました。こんな日においでくださったお客さまに心からの感謝を捧げます。ありがとうございます。
本日いらしてくださったお客さまによいことがありますように。

お昼すぎに電話あり。ある程度お歳を召した男性の声。「アナタのお店のホームページを見た。ついては教えてほしいことがある。私はアナタのお店が使っているのと同じ型式のスピーカーを買おうと思っているのだが、何かそれについて意見はおありだろうか?」
…えーと、そうですよね。ちょっとビンテージ入ってて決してお安くないスピーカーですから、ご購入にあたってはいろいろとお考えになりますよね。実際に使っている人間の意見も聞きたいことでしょう。でも、えーと、ウチはオーディオ屋さんではないので、何かそういったご助言をできる立場にありませんし、もっと言えばウチは飲食店です。そういうお電話をなさる先としてはちょっとちがうんじゃないかな、と思います。お電話なさった方も「こういったお電話を差し上げるのはどうかなあ、とも思ったのですが…」とご自分でおっしゃってましたが、うーん。
ぶっちゃけ「だったら店にいらして現物をお聴きになったらいかがですか?」くらいしか申し上げようがないのですが、ひょっとしたら遠くにお住まいの方かもしれませんよね。まあ、それか、(以下うっかり差し障りのありそうな言葉が並んだので自主規制)。
今回お電話くださった方は物腰柔らかで、お話を伺う限り決して感じの悪い人ではなかったのですが、それでもやっぱり、オーディオ趣味ってなかなか難しいな(場合によっては人から何か奪ってしまうものがあるな)、という思いをまたちょっぴり強くしてしまいました。サービス業でこういうのってよくないよなあ。
…これがたとえば購入を検討しているスピーカーが4344Mk2だった場合、当の紳士は四谷いーぐるさんにお電話なさったのだろうか、と考えるとなかなかに血が騒ぐものがあります。こういうお電話、後藤センセイはどのようにお相手されるのでしょうか。

と、ここまで書いておいてまるっきり矛盾してますが、『JBLのすべて』買ってしまいました。まさか定休日まで残ってるとはなあ。お店の本棚に置いておきます。

明日も雨の予報。お店空かせて待ってます。
ご来店のほどよろしくお願い申し上げます。