rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

読んだ本について(私事でスイマセン)

お客さま、雨と共に去りぬ。午後以降はあるときは無人島、またあるときは山間の過疎集落として優雅すぎる時間をすごさせて頂きました。これだけ貴族の1日を送っておきながら、それでもなんとかごはんくらいは食べてもよい成績に落ち着いてくれたのは、ひとえにお足下の悪い中ご来店くださった心優しきお客さまのおかげと感謝しております。ありがとうございます。
おいでくださった貴重なお客さまに、とてもよいことがありますように。

最近とみに注意力散漫で、特に本がダメ、まったく集中できない日々をすごしておりました(スマホのくだらない芸能ニュースだったらいくらでも読めるのに)。そんな毎日なので、本来ならば寝食も忘れて読みふけってしまうジェイムズ・エルロイに思いのほか苦戦、このたび1ヶ月近くかけてようやっと『ビッグ・ノーウェア』を読み終えました。以前の拙ブログでも書きましたね。《暗黒のLA4部作》の2作目。執筆順序を無視して最後の作品から読み始めてしまうという愚行を犯してしまったため、言わばネタバレ後に前日譚を読むみたいな流れになってしまいました。それでも充分面白いんですけどね(負け惜しみ。みんなは順番どおりに読まなきゃダメだゾ!)。
『ビッグ・ノーウェア』のすごいところは主人公が寝てないところ。なぜか私も最近睡眠時間の少ない生活を送っていますが、『ビッグ・ノーウェア』を嚆矢とした《暗黒のLA4部作》の後ろ3作品は主人公たちが本当に寝てない。捜査に入れ込みすぎてて、何から何まで注ぎ込んで1日24時間働いてる。ヘタしたら自分に覚せい剤打ちながら働いてる。自分自身寝不足のアタマでこういう本を読んでいると、なんだか奇妙なカタルシスがありますね。おそらくこれってよくないカタルシスですけど(オレは寝なきゃダメだゾ!)。
それからえーと、4作目『ホワイト・ジャズ』の巻末に「暗黒のLA4部作年表」なる付録がついていて、表紙にあたるページに「ネタバレだから全部読んでからページを開くように」みたいな警告が書いてあるのですが、このたび晴れて4部作すべてを読み終えたので、意を決してページを開いてみたのです。そしたらすごかった。年表だけで胃もたれしそうなくらいヘビーだった。「自分はこんなに油こってりなドカ盛り料理を食べていたのか!」という気持ち。この年表と突き合わせながら再読したら面白いんだろうな。未読本抱えすぎてて当面はそれどころじゃないけど。

[:W500]

で、今はこんな本にお相手してもらってます。ラズウェル本は明日にでもお店の本棚に仲間入りしそう。ご興味ある方、お手にとってご覧くださいませ。

それでは、明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。