rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

ポテート、ポタート

本日もご来店ありがとうございました。珍しく午後から夕方にかけて、私ひとりの店番タイムが賑わいまして、おかげさまでテンパりながらも忙しくお仕事させて頂きました。そして夜は虚脱しておりました。花冷えの中お運びくださったお客さまに感謝致します。改めて、ありがとうございます。
おいでくださったみなさまによいことがありますように。
“不倫で妻も謝罪”への違和感云々より前に「で、どうやったの?」と勘繰りたくなる私のゲスい心が浄化されますように(思えばペトさんの映画はそのへんの疑問にもちゃんと答えてくれたすばらしいドキュメンタリーでした)。

じゃがいもの値上がりがちょっとひどいのですが、みなさまの周りではいかがでしょうか? 実感としてここ2・3ヶ月で1.5倍以上になっているような気がします。以前と同じ値段で店頭に並んでいるのを見て「しめた!」と思って手に取ると袋の大きさが半分くらいだったり。
当店では半年くらい前から「アンチョビポテトサラダ」なるメニューをご用意しております。単品でのご注文はもとより、お食事系のメニューをご注文になるとオマケで小さい皿が勝手に付いてくるのでお召し上がりになったお客さまも多いかと存じます。
実はこのポテサラ、それまでお出ししていた「クスクスのサラダ」というメニューが原価がかかりすぎる上に食べ残しがとても多いので、作る側でココロが折れて、もっと私たちの懐事情に優しく、それでいてお客さまの舌にも違和感のないものをご用意しようと思い、ちょうどそのころアンチョビの安価な缶詰(ペルー産のやつ)が出回ってきたこともあって、メニューの切替に至った経緯があったのです。
クスクスのサラダは、クスクスの原価(高い)には目をつぶるとしても、混ぜる野菜の値段がいちいち乱高下して(地上で実になる系の野菜が多いので)、きゅうり1本、トマト1個の値段に一喜一憂しながら作っていました。それに比べてじゃがいもの安定感と来たら! やはり野菜は地下に限る、と悪徳商人のようなことを言いながら日々の製造に勤しんでいたのですが、それがここに及んでこの値上がり。クスクスのサラダが見せるちょっとした非日常感というか、祝祭感というか、そういったアゲ感を捨ててまで謹厳実直なポテサラに切り替えたというのに、ツラ構えは地味なまま原価だけアゲられた日にはどうしていいか分かりません。折もおり、最近になってお客さま(約1名)からクスクスのサラダ復活へのラブコールを頂いてしまったこともあって、どうしようかな、また昔に戻そうかな、と若干の思い悩みを抱えております。いちばんの悩みは「もうクスクスのサラダの作り方を忘れてしまったこと」です。レシピって生もの!

と、こんなところで今日は失礼致します。
明日も花冷えの予報。みなさま冬装備でお出かけくださいませ。お時間あれば当店にもぜひ。お店暖めてお待ちしております。

唐突にフェイマス・ドアレーベルの総帥、ハリー・リムせんせいの雄姿を写真でどうぞ。
ハリー・リムについてはこちらの記事が勉強になります。