rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

門とミツバチ

お寒うございます。本日も夜の帳が下りてからパタッと客足止まる安定の展開。ご来店くださった貴重なお客さまに心からの感謝を捧げます。ありがとうございます。
みなさまによいことがありますように。

カレー食べ歩きガイドになぜか私小説のぬかるみを持ち込んだ奇書『日本人カレー紀行』ならびに続編『日本人カレー飛行』で(ごく一部に)おなじみの異才・科ひでとさんの新刊が写真の『喫茶彷徨 純喫門』。なるほど、今度は純喫茶で来ましたか。
ご恵贈頂いてからおよそ1ヶ月、本棚の見える位置に飾っていると、カレー本のときとは打って変わってみなさまお手に取ってご覧になる…。やはり喫茶店には喫茶店本ということでしょうか。
「カレーのことを読んでいるつもりだったのに、いつの間にか科ひでとの自意識を読まされていた!」という強烈な体験を植え付けた既刊書に比べると、本作はグッと対象に寄り添った敷居の低い文章に(これならガイド本として機能しうるかも…)。それぞれのコラムの最後の文がちょっと気が利いてたりしてなんだか妙に腹立たしいのですが、それでも文章のところどころに変な引っかかりを残しているところはさすがというべきか。読み進めていくうちに「あれ、これってデジャヴ…?」みたいな特大の引っかかりも用意されていて最後まで飽きさせません(ちなみにデジャヴ部分は「ミス」とのことです。わざとかと思った)。
著者ご本人のペンによる濃ゆい挿絵付き。みなさまもどうぞご覧になってみてください。既刊書もどうぞ。

気がついたらまたこんな時間。寝て起きて働きます。できれば笑顔で。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。