rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

今週の新入荷レコードとビリー・ハーパー熱再燃

お天気に恵まれた土曜日、みなさまご来店ありがとうございました。期待していたお昼どきがいささか奥ゆかしい盛り上がりでしたので、これは大草原の小さな店パターンかと覚悟を決めていたのですが、陽が落ちたあたりから波が来てくれまして、終わってみればなんとか休日らしい着地点に。
師走のお忙しい中、当店まで足をお運びくださったお客さまに感謝致します。改めて、ありがとうございます。
ご来店くださったみなさまによいことがありますように。

新入荷レコードのご紹介を失礼します。

[:W500]

左上:渋谷の狭小店、階段途中の均一箱から発掘したミューズ盤その1。いかにもJBSでかかりそうなオルガンもの。ジャケットがこれまた、いかにもでよいですね。
右上:ちょいとフリー風味のスパイスがかかった2管クインテット。リーダーのバイキダ・キャロルは'70年代ロフトジャズの暴れん坊トランペッター。'80年代に入ってこの録音が世に出たときの周囲の反応は「なんでこんな普通のジャズやってるの?」だったそうな。ところで“バイキダ・キャロル”って名前の響き、すばらしいです。
左下:渋谷の狭小店、階段途中の均一箱から発掘したミューズ盤その2。狭小店では試聴ができないので覚悟を決めてエイヤッと買うしかないのですが、このアルバムはA面がどフュージョンで悶絶。鍵盤奏者が時代がかった音色のシンセを弾いていてなんとも聴くのがツラい。やっぱりジャケ裏を眺めて、鍵盤奏者の担当楽器が「piano」「organ」「electric piano」なら買ってオーケー、「keyboard」だったら黄色信号、「synthesizer」だったら手を出しちゃダメ、という原則はしっかり守らないと。B面の最初の2曲だけは問題なく聴ける(むしろカッコよい)ので、その2曲限定でタンテに載せております。
中下:ヨーロッパのオールスタービッグバンドによるライブ録音。ゲストもスタン・ゲッツジェリー・マリガンが入れ代わり立ち代わりで入って超豪華。リーダーのペーター・ハーボルツハイマーなる人、数年前に発売された編集盤を中古店でよく見かけつつスルーを繰り返していたのですが、このクオリティだったら手を伸ばしてもいいのかも。
右下:今週の目玉。弾きすぎるベーシストとあざとすぎるピアニストによるおなかいっぱい盤。すばらしき和ジャズ。

続いて、4周年の記念にありがたくもお客さまから頂戴してしまったレコードを、お礼かたがたご紹介します。

[:W500]

上の2枚はNさまから。左側のダラー・ブランド、ジャケットのあまりの怖さにウッとなりますが、聴いてみればB面1曲目が「ザ・ウェディング」のライブ録音から始まっていて抜群の使い勝手のよさ。早速重宝しております。カルロス・ワードはこのメロディを吹くためだけに生まれてきたのではないかと。右側のフィリップ・カテリーンともどもヘビロテさせて頂きます。
下のミシャ盤はKさまから。まさに妻のどまんなか。こちらは妻の店番タイムにおおいに活躍してくれそうです。
いずれ劣らぬハイクオリティ盤、ご恵贈ありがとうございました!

えーと、ついでにもう1点。
ここ最近ビリー・ハーパー熱が再燃しております。ビリー・ハーパーといえば作曲の人。自作曲のクサすぎるサビにこそ彼の真髄があるのだと思っております。あまりにすばらしいので歌詞を付けたくなりますよね。

名曲「Croquet Ballet」。演歌です。

♪オトコー、大漁旗高くあげーてヨー。朋(とも)とー、ふたり酌み交わすさかーずっきー。

名曲「Priestess」。刑事ドラマです。

♪たーそーがーれー、はーとーばー、ゆーうーひーがー、にーじーむー。

みなさまもご自分でこれぞという歌詞を付けてみてください。
ビリー・ハーパーの世界をより満喫できること請け合いです。

…今日もアホなこと書いているうちに睡眠不足確定。
明日は冷たい雨の模様。お店の中で縮こまってますので、どうか助けに来てやってください。
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。