rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

定休日を前にしてつらつらと

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
イベント盛りだくさんの日曜日、みなさまいかがおすごしでしたでしょうか。ワタクシは新宿伊勢丹前で民主主義の雄叫びを上げたその足で有楽町に移動、土砂降りの中アヴィシャイ・コーエン(トランペット)のライブ(無料)を堪能してきました…心の中では。
現実世界ではお天気アレなものですから、終日目に見えない敵からお店を守る籠城戦を覚悟していたのですが、フタを開けてみれば雨の割にお客さまに恵まれまして、ありがたくもお仕事に充実した1日となりました。
お足下の悪い中ご来店くださったお客さま、本当にありがとうございました。
みなさまの週明けが心穏やかなものでありますように。

札幌で訪問したジャズ喫茶について書いておかないとな、と思うのですが、今ひとつ筆が進まず…。よそさまのお店に行って痛感するのは、結局のところジャズ喫茶ってお客さまだな、ということです。「ジャズ喫茶の評価は居合わせたお客さまで決まる」という、店側の人間にしてみればすごくキツイ現実。でも、いざ自分が一見のお客になってみると痛いほど実感できることです。
どんなにすばらしいオーディオ機器を揃えていても、また、どんなによい音がスピーカーから流れてきても、さらにはどんなにすばらしい選曲が行われていようとも、たとえばそこに酔客の団体がドヤドヤと押しかけてきてしまったらすべてはおじゃんです。ほかのすべてが100点でも、そこが0点なら結果は0点。お店が用意できる環境の中で、最も流動性の高い「ほかのお客さまの振る舞い」がそのお店の評価を決定的に左右してしまう、これってすごく怖いことです。店内がカオティックな状況にあって、「でもポテンシャルは感じられたよな…」と再訪してくださるお客さまが全体の何パーセントいらっしゃることか。
今回客の立場となった自分に引き寄せて考えれば、店の評価とはつまるところ運になります。運がよければ、店内のお客さまは例外なく理想的な振る舞いをなさっていることでしょう。あるいはもっとありそうなことですが、店内にはお客さまが誰もいらっしゃらないことでしょう(この状況はまた別の問題を生み出しかねないのですが)。今回私たちには運がありませんでした。お邪魔した老舗にはいずれもすばらしいポテンシャルを感じましたが、その実力を拝見することは叶いませんでしたし、(ここで話が飛躍しますが)結局のところ私たちは観光客なのでした。店にとってしてみれば、観光客とは「次につながらないもの」そのものなのです。

…書きあぐねてしまいました。ここで撤退します。

さて明日は月曜日、当店は定休日を頂戴致します。
またあさって火曜日以降のみなさまのご来店を心よりお待ちしております。


自分たちへのおみやげ「鮭のかわあげ」をツマミに第3のビールを飲んで、みなさまお休みなさいませ。

※おかげさまでおみやげの配布終了致しました。みなさまご来店ありがとうございました。
※※シルバーウィークの営業予定につきましては、明日9月7日(月)のうちにご報告したいと考えております。ご不便おかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。