rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★(後編)この音には勉強代がかかっているが、それだけの勉強をしたかは謎だ

こんにちは。中野の自称ジャズ喫茶ロンパーチッチです。
いつもありがとうございます。
相変わらずパッとしない当店ですが、ご愛顧下さる数少ないお客様のおかげで、7月もなんとか出稼ぎなしで営業を続けております。
本当に感謝しています。どうぞこれからもよろしくお願いします。

さて、お店のアンプの話が途中放置でした…。続きを書きます。

最初に買った50年前のイギリス製真空管アンプには徹底的に嫌われました。修理に出した先ではよい子にしている(らしい)のに、ウチに戻ってくるなり反抗的になる。販売店としては「本当は不調なんてないんじゃないの?」と勘繰りたいところでしょうが、修理のために引き取りにきた店員さんの目の前で問題が起きているので持ち帰らないわけにもいかず、かと言って向こうでは問題起こらずで、何も解決しないまま時間だけがすぎていきました。
一連の不毛なやり取りで、こちらもすっかり消耗してしまいました。もう本当になんでもいい、ちゃんと動いてくれるならばそれでいい、「音なんてただの飾りですよ」くらいの気持ちになっていました。もうこの代替機でいいじゃないか、販売店がよこしたオモチャみたいな機械だけど、電源つけたら100パーセント動くし、右のスピーカーからも左のスピーカーからも音が出る。完璧じゃないか! もう偏屈なイギリスの老紳士はやめて、こっちの高校生の勉強部屋にあるようなオモチャに切り替えよう。開き直った私は販売店に返品・交換を依頼する電話をかけたのでした。

そして、そこから第2の闘いが始まりました。
※注:会話の内容は相当に盛ってます。

○こっち
「買ったアンプは故障機だった。あなた方が修理してくれると信じて今まで我慢してきたが、もう限界だ。ついては返品処理をお願いしたい。その上で代替機として持ってきてもらったオモチャを購入したい」
●向こう
「いやいや、故障と言われても困る。こちらで動かすとちゃんと言うことを聞く。そちらの環境で動かないのは、お店にある電化製品、たとえば冷蔵庫や製氷機から出る電源ノイズが原因なのではないか? 時間をくれるならその調査まではやらせてもらう。ただ、この機械を故障というのは言い掛かりだ」
○こっち
「いやいやw、調査してもらって、仮に冷蔵庫がノイズ発生源だと特定されたとして、じゃあ私たちはどうすればよいのだ? 今ある冷蔵庫を撤去して別のものに買い替えろと? 買い替えた個体がノイズを出さない保証なんて全然ないのに。そもそも冷蔵庫買い替えのお金なんてないってば。あなた方が推薦して、私たちがそれを買って、保証期間内の現在ちゃんと動作していないという経緯がある以上、私たちは返品をお願いできるはずだ」
●向こう
「いやいやw、新品の洗濯機とは話が違うんだから、あなた方の環境要因まで責任持てと言われても困る。そもそも文句タラタラ言いながら、あなた方は半年間も使い倒してきたんでしょ? 真空管は消耗品だよ? それだけ使っておいて返品というのはおかしい。今回みたいな場合は『この機械を買ったけど気に入らなかったから買い戻してくれ』という扱いにしかならない。だったら6掛けで買い戻させてもらう」
○こっち
「いやいやww、不調が起きたのは使い始めてすぐだし、半年間って言っても半分くらいはあなた方のところに入院してたし。そもそもこの機械はあなた方のご担当者さんが猛烈プッシュしてきたから買ったんだけど、そのへんの経緯については何も責任を感じないの?」
●向こう
「いやいやww、その人もう辞めてるし」

…とまあ、電話越しに程度の低い争いを続けること数日間、互いにホトホト疲れ果てて(そのころ私たちはモーニング営業なんてこともしていて、ただでさえ毎日虚ろな目をしていましたが)「じゃあ7掛け買い戻しは仕方がない。その代わり代替機の値段をちょっと安くしてよ」なんて妥協点を探していたころ、突然その人は現れたのでした。

ええと、まだ続きます(えーっ!)。
次で終わりにします。今度は早々に書きます、たぶん…。
またしても皆様のご来店を心からお待ちして、本日は締めさせて頂きます。