rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

★ピザトースト

こんにちは。ロンパーチッチです。
連休中にご来店頂いたすべてのお客様に感謝します。ありがとうございます。

数日前から、当店に新しいフードメニューが登場しております。ピザトーストです。
これまでロンパーチッチでお食事といえばカレー1択、それもひよこ豆が過剰に入った辛口の(召し上がる方によっては「辛口すぎる」)ドライカレーしかご用意がなく、お客様には大変ご不便をおかけしておりました。
でも、これからは大丈夫! どなたがお召し上がりになっても「うん、これはピザトーストだね」と口を揃えておっしゃること確実の、スタンダードでソツのないピザトーストがあなたのご来店をお待ちしております。
お値段はカレーのSサイズと同じく630円、お飲物といっしょにご注文頂いた場合には105円のお値引とさせて頂きます。
ロンパーチッチでは、これからもフードメニューの拡充に力をいれていきます。新メニューだけでなく、既存メニューについてもクオリティアップ目指して日々精進しておりますので、どうぞご愛顧のほどよろしくお願い致します。

さて、精いっぱい営業したところでレコードの紹介です。最近当店でよくかけているLPからこの1枚を。

Roland Hanna "At Home With Friends" PROGRESSIVE 1977

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その飛ばした苗字からジャズおやじ族に「ハナちゃん」の愛称で親しまれているローランド・ハナの作品です。ジャケットをご覧になれば一目瞭然、このハナちゃん自身も相当なおやじであります(1932年生まれ、2002年に他界)。場合によってはサー・ローランド・ハナと尊称「サー」を付けて呼ばれることもある人で、この「サー(士爵)」というのが「デューク(公爵)」・エリントンや「カウント(伯爵)」・ベイシーといった黒人ジャズミュージシャンにありがちな一種プロレスのリングネーム的屋号表現なのかと思いきや、どっこいこちらのハナちゃんは本当に騎士の称号を持った正真正銘のサーでなのであります。とは言いながら、彼にサーの栄誉を与えた国はイギリスやドイツといったヨーロッパの大国ではなく、アフリカ大陸のリベリアという(それはそれで興味深い歴史を持っているのですが)、あまり騎士道精神とは結び付かなさそうな国家であるところもまた彼のステキな魅力と言えます。
さてそんな騎士ハナちゃんですが、キャリア前期にはかなり長期間にわたる雌伏の時代がありまして、やっと花を咲かせはじめたのがこのアルバムを含む1970年代(彼が「サー」になったのもこの時期)、この10年間にハナちゃんは玉石混交の録音を量産した上で、1980年代には早くも業界から半分足を洗ってしまいます(以上Wikipedia情報)。
本アルバムはそんな量産期のハナちゃんがおそらくいちばん多忙であっただろう1977年のLPで、これまで長々と音楽と関係ない話を書いてきましたが言いたいことはただひとつ、B面最後の曲「Double Intentions」がすばらしいということです。
あざとい、あざとすぎるほどの哀愁に満ち溢れたメロディには、きっと皆様苦笑しながらも酔いしれて下さることと存じます。